韓国人のBoyfriend【JK】3

【番外編】15 ページ50

ジョングク君の頭の中を覗きたいって思った。

どういう気持ちでいるのか。

どういうつもりで言ってるのか。




何も答えないでいると、
『いや？』
と聞かれるから、
ううんって首を横に振った。


その瞬間彼の大きな身体が
布団の中に入ってきて、
ベッドが大きく軋む音が聞こえた。



一緒に寝るか、寝ないか

ずっと葛藤してた私達は

やっと決意がついたみたい。







でも、横になってみると
やっぱり２人じゃ狭い。

ジョングク君寝れる？

自然と壁の方に向かって距離を取ったら

『もっとこっち』

って引き寄せられた。









『キスだけしていい？』


答えを聞く気ある？


私の返事を待たずに
近づいた顔に思わず、
｢ちょっと待って｣
って日本語で呟くと、

『それ、キスしていいって意味でしょ？』
ってジョングク君は
私を真っ直ぐに見つめる。



｢ジョングク君、あの、
８時には起きなきゃって言ってたよね？
今、何時？
もう寝ないと、｣



『まだ寝なくていい』






その言葉の後、触れた唇は
直ぐ深くなって
食べるようなキスは
私が作ったチョコなんかより
もっと甘い。







唇が離れたと思ったら、

今度は、
耳とか
首筋とか
色んなとこにキスが降ってきて、

何を考えたらいいか分かんなくなるよ。



キスが止まらないまま
私のパジャマは少し捲られて
彼の手が入ってくると
私の脇腹らへんを撫でた。




だけど直ぐに
『ごめん』ってその手は引っ込められて、

『……………………はぁ』

とジョングク君は長く息を吐いた。









そして、
『寝よっか』
と言うと、私を自分の腕の中に閉じ込めた。




お互いの身体は
さっきのキスのせいでまだ熱い。


それを誤魔化すように
彼は私の髪を、何度も優しく撫でた。






本当は、お互いもっと触れたかった。

だけど、今日はこれでいいと思った。


“時間をかけたい”


そのジョングク君の
気持ちが私は嬉しいんだ。




｢ジョングク君、
好き｣

って思わず日本語で呟いたら、

『その日本語は俺も知ってる』

って彼は笑った。


『俺も好き。
大好き』




いつもすれ違ってばかりの私達だけど

お互い好きだから

こうやって結局分かり合える。


私が好きになった人も

私を好きになってくれた。


きっと、もう二度と訪れないこの奇跡が
私から決して離れませんように。



番外編end

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