韓国人のBoyfriend【JK】3

【番外編】9 ページ44

『まだ寝てなかったの？』





お風呂から戻ってくると、
ジョングク君は
ベッドの下に座ってた私を見て、
そう言った。






白いロングティシャツに
黒のスウェット、
首にかけたタオルで髪を拭きながら、
ジョングク君は布団の方に座った。








私の方に近づく事なんてなく、

『早く寝な？』

と言うから、

私は仕方なく、
彼がいつも眠ってるベッドに入った。









その瞬間、
“電気消すね”
って声が聞こえて、
視界が直ぐに真っ暗になった。








付き合った相手はジョングク君しかいないから
何が普通かなんて分からないけど、
久しぶりに会う恋人同士が
同じ部屋の中で
違う布団で眠るって、普通なのかな？






こんな事考えてるって知られたら

いやらしい子って思われるかもしれないけど、

抱き締め合ったり、

キスしたり、

そんな事したいって思ってた。








なのにジョングク君は

私の手を握っただけ。








どうして私と距離を置くのか
ベッドの中で
思いつく理由を頭に浮かべてみた。






1、疲れてて、とにかく寝たくて仕方ない。

2、そういう事するのが面倒くさい。

3、私にボラさんみたいな色気がない

4、私がボラさんみたいに可愛くない。

5、私がボラさんみたいに…………





って、頭に浮かぶの同じ事ばっかりだ。







どんどん苦しくなる胸のせいで、

鼻がつんとして、

泣きそうになるのを

下唇を噛んで必死に我慢した。







ジョングク君はもう眠った？




真っ暗な視界と、
少し離れてるこの距離じゃ分からない。








お願いまだ寝ないで？








私はこのまま、眠れる気がしないよ。

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