123話 ページ24
[こんな可愛い子だなんて知らなかったよ]
今日は、
音楽事務所の社長さんとの予定してた打ち合わせ。
ホテルのゲストルームで始まった会の早々、
相手先の社長さんにそんな事を言われた。
[ほんとに可愛いなぁ、]
[日本人って感じの慎ましさもあるよね]
[すごいタイプ]
って何度も言われて、かわすのに疲れた。
“可愛い”
は褒め言葉だから嫌な気はしないけど、
仕事の場で言われると正直困る。
社長って勝手に50代ぐらいって思ってたけど、
ここの社長さんは、最近変わったばかりで、
20代後半ぐらいの若社長さんだった。
打ち合わせは2時間ぐらいで終わって、
ホテルのレストランで、
うちの社長と若社長さんと3人でディナーを食べた。
すごく料理が美味しくて、
話も面白くて、楽しい時間。
だけど、私の頭の中にはやっぱりジョングク君がいて。
今日釜山に帰ってしまう彼の事を
ずっと気にしていた。
そして、
ジョングク君を見送りに行くべきか
決断できないでいる。
ディナーを食べ終わったタイミングで、
社長が仕事で呼び出されて、
会社に先に戻る事になった。
デザートまで食べていきなと言われ、
若社長さんと2人きりになると、
彼は、
[社長って呼ばないで、名前で呼んで。
ミンジュって言うから]
と言った。
「あー、はい。ミンジュさんって呼びますね」
[俺、今日ここに泊まるんだけどさ、
この後さ、部屋来ない?
ちょっとだけ日本語教えてほしいんだ]
「あっ私、早めに帰らないと……」
直帰していいと社長からは言われてたけど、
部屋に行くつもりなんてないし、
ユンギさんから言われた
“気を付けろ”
もちゃんと頭に入ってるし。
[ちょっとだけダメ?
日本人の好きな子がいてさ、
その子に日本語で気持ち伝えたいんだ。
10分でいいから、]
そうしつこく言われて、
10分ならってついてきた私が
馬鹿だったんだって思った。
部屋に案内されて、ソファーに座ってから
[その好きな子って君だよ]
と言って、近づいてくる彼の胸を押し返してみても、
[分かってて、ついてきたんでしょ?]
と言われると、何にも返せなかった。
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moka(プロフ) - m...iさん» m...iさん、読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏 (4月3日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - kanさん» kanさん、ドキドキしてもらえて嬉しいです😌読んで頂きありがとうございます♡少し編集のためパスワードつけてますが、終わりましたら解除するのでお待ち下さい🙏 (4月3日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
m...i - すごく楽しく見せてもらいました続きがすごく読みたいです!パスワード教えていただいてよろしいですか? (4月3日 15時) (レス) id: 21753a5ca6 (このIDを非表示/違反報告)
kan - 読んでる時、ずっとドキドキしてました。とても面白かったです!続きを読みたいのですがパスワードがわかりません。教えていただいてもいいですか? (4月3日 11時) (レス) id: 1389d959b0 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - N--aさん» N--aさん、読み返してもらえて嬉しいです!ありがとうございます♡少し編集してたのでパスワードかけてました。解除しますね! (3月30日 17時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:moka | 作成日時:2024年1月7日 16時