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ym.side
1週間、正直めちゃくちゃ辛かった。慧に会いたくて仕方なかった。
でもあの時の慧の顔が浮かんで、慧は会いたくないに決まってるから、帰れなかった。
一回家を出たあと、連絡先知らないからホテルに泊まることを伝えられないって気付いて、家に戻ってちょっと泣きながらメモを書いたのは秘密。
山田「はぁ、なんて言えば良いんだよ。」
本気で恋なんてしたことないし、、これが例え恋じゃなくてもこんなに信頼できる人に出会ったのは初めてだ。
仲直りしたい、
ネットで仲直りする方法を調べると「謝る」とか「話し合う」とかやっぱり当たり前のことばかり出てきた。
明日で1週間が終わる。ずっと逃げてちゃダメだよな、
山田「よし、」
家に帰って鍵を開ける。
玄関には、いつからいたのか分からないけど凄く寂しそうな顔をした慧が立っていて、何も言えなかった。
ガチャッ
山田「・・・」
伊野尾「、、おかえり。」
山田「ごめん、」
伊野尾「謝らなくても「あのさ」」
山田「ちょっと、、話したい。」
伊野尾「、、うん。」
まずは話さなきゃ。かっこ悪いけど、そんなことどうでもいい、そう思って泣きながら全て話した。
俺はもう慧と会うのが最後になるくらいの覚悟で話したのに、
伊野尾「涼介が目の前から消えるとか無理。まだまだ一緒にいたい。」
山田「いいの?」
慧は俺を一人にしてくれなかった、その優しさが、、嬉しかった。
伊野尾「その、、会ってた友達は男同士のカップルで、アドバイスもらってただけ、だよw」
山田「そうなの?てっきり好きなのかと、」
伊野尾「違うよ。本当にただの友達。」
山田「そっか、」
良かった。てか俺こんなちょっとのことで嫉妬して襲うとか普通に考えてヤバいよな、
伊野尾「これからも一緒に動画撮るってことで、良いよね?」
山田「うん。あの、本当にごめんね。もうしないから。」
伊野尾「あぁ、うん。とりあえず連絡先交換しよ。」
山田「そうだね。」
会ったときからずっと一緒に住んでるし、わざわざ連絡するようなこともなかったからな、
伊野尾「あのさ涼介、」
山田「ん?」
伊野尾「あ、、いや、なんでもない。」
山田「あ、そう(?)」
どうしたんだろう、まぁいっか。
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作者名:百折不撓(ひゃくせつふとう) | 作成日時:2024年1月3日 16時