心の声で恋をする (ページ12)

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12.まだ納得できないページ12

ym.side
何を言っても譲らなさそうなので、仮として色々決めていった。

学校を1日休む前提で2泊3日、京都に行きます！

1～2日は先輩が行きたがってる清水寺や金閣寺に行く。3日目は単なる観光。

え、何？「観光してる暇あったら学校に行け」だって？嫌だね。学校面倒くさいもん。

山田『ホテルはとれた？』

伊野尾(親にラインで頼んだら5分でとれたよって返事来た。)

ニリンソウホテルも十分有名で高級なホテルだったと思うんだけどなぁ。

2万円くらいした気がするし、2泊するんだけどなぁ。

伊野尾(何考えてんの？またバカみたいなことかな。)

山田『バカは失礼でしょ！』

伊野尾(聞こえてるの忘れてた。)

酷いなぁ。俺を一体何だと思ってるんだよ。

伊野尾(日・月・火曜日の三日間だって。)

山田『それ今週？来週？それとも半年先？』

伊野尾(さすがに今週じゃないよ。来週。)

ニリンソウホテルは半年先まで予約が埋まってるって昨日テレビで見たしふざけて聞いたつもりなんだけどな。

運良くキャンセルが出たのかな。うん、きっとそうだ。

伊野尾(今週でもよかったんだけど、お泊りだし準備したいじゃん？だから来週にしてもらった！)

おかしいな。今週も来週もキャンセルが出たのかな。

そんな都合のいいことある？どんな確率だよ。

てかやっぱ納得できないなぁ。

伊野尾(また考え事？何か不満？)

山田『なんか、俺だけ得してるなって思って、』

伊野尾(そんなことない！山田がいなきゃたぶん電車にも乗れないしタクシーにだって乗れない。)

山田『いや、あのね？比になってないんよ。』

言ってることに納得してくれたみたいで考え始めてしまった。

伊野尾(山田は勘違いしてる。俺は山田とじゃないと京都には行けないの。)

山田『どういうこと？』

伊野尾(山田は心の声が読める。でも他の人は読めない。)

山田『でも筆談とか手話でどうにかなるでしょ？』

伊野尾(筆談は時間がかかるし手話はできる人が少ない。大ちゃんとか高木とかでも一緒には行けない。山田しかいない。)

好きな人に“山田しかいない”って言われるの嬉しいな。

伊野尾(山田が一緒に行ってくれるだけで十分。)

山田『ちなみにだけど、合計でいくらかかりそうなの？』

伊野尾(えっと、3500＋400＋400＋540＋)

計算式聞いてると嫌になるから聞くのをやめた。

来週か～意外と早いなｗｗ。ちゃんと準備しなくちゃなぁ。