18.言うつもりはない ページ18
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山田が風呂から出るのを待ち中。
急なんだけど山田ってさ、女たらし・・・?
俺、女じゃないけど惚れそうって言うか、めっちゃキザ(?)というか
俺にはもったいないよね。なんで俺のこと好きなのか全然分かんない。
山田『出たよー。』
伊野尾(・・・ッ//)
なんで、上の服着てないんだよ。パンツ一丁で出てくんなっ//
山田『あ、ごめんごめん。つい慣れで。ちゃんとパジャマ持ってきてるから安心して。』
てか筋肉すごいな。驚きが勝って全然見えてなかったわ。
山田『筋トレはしておかないと、いのちゃんを守れないし。』
だからキザなセリフやめろよ。
山田『どこが?てか何が!?』
やべ、全部聞かれてるんだっけ。
山田『何でもいいけど、早くお風呂入ってきな。』
とりあえず頷いた。
お風呂の湯も冷めちゃうし早く入らないと。
やっぱりここのホテルは良いお風呂だな。
さてと、頑張ってみるか。
伊野尾「っ、ぁ、、、ぁ」
やっぱり喋れないな。俺ってどうやって喋ってたっけ。
頑張ればいけそうな気もするんだけどな。
伊野尾「ぁっ、、、あぅ、ぃ、、うぅ、、ぁ、ぁっ」
めっちゃ赤ちゃんみたいだけど「あ」と「う」は言えるな。「い」ももうちょいかな。
「あいうえお」が言えるようになればほとんど言えると思うんだよね。
伊野尾「ぁ、、い、、、」
「え」ってどんな感じだったかな。
ってバカみたい。なんで今更、喋ろうとしてるんだろう。俺にはそんな必要ないのに。
喋る価値無いし。
【何あんたまだいたの?邪魔!】
【お前ウザいんだよ!】
【もう分かったから、いちいち聞いてくるのやめて。面倒。】
やべ、思い出さなくていいこと思い出しちゃった。
もう出て早く寝よ。
山田『早い、ね・・・//』
なんで顔赤くしてんだよ。
山田『パジャマが似合いすぎで、可愛いんだもん。もこもこパジャマいいね。』
そう言われるとなんか恥ずかしいな。
まぁいいや。
山田『もう寝るの?まだ9時なのに、』
早く寝たい気分だから。
あ、てかベッド一つなの忘れてた。いや今気にしてちゃ遅すぎるな。さっさと寝よう。
山田『ちょっと待って。』
急に腕をつかまれた。
山田『いのちゃん、変。何かあるんじゃないの?知らない人から連絡があったとか、嫌なこと思い出したとか、』
だとしたら何?誰も結局助けてくれない。何も変わらない。山田を頼りたくない。
もう寝る。
山田『いのちゃん・・・』
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作者名:百折不撓(ひゃくせつふとう) x他1人 | 作成日時:2023年1月29日 16時