14.電車の中の話 ページ14
ym.side
電車って長いね。
まぁ約8時間かかることはわかってるんだけど昨日寝れなかったこともあって寝そう。
伊野尾(やばい、眠い。)
山田『いのちゃん大丈夫?寝てもいいよ。俺の肩に頭置いといて。』
伊野尾(でも、山田に迷惑かける、)
山田『迷惑じゃないから大丈夫。ほら、人が多くなる前に休んでおきな。』
伊野尾(、、、ありがと。)
今思ったけど、寝顔見れるんじゃない?
ってダメだよね。俺がいのちゃんの立場なら嫌だもん。
山田『ゆっくり休んでね。おやすみ。』
京都ってどんな景色かな。行くの久しぶりだからなぁ。
山田『♪♬〜♬♬〜♪♬♪』
ずっとそのまま寝かしといてあげたいんだけど、乗り換えなきゃいけないからもうそろそろ起こさないと。
すぐに電車からバスに変わるし、バスに乗ってからまた寝かせてあげよう。
山田『いのちゃん。いのちゃん、起きて。』
伊野尾(、、うるさい。)
山田『乗り換えないといけないから、ほら起きて行くよ。』
伊野尾(うん。)
次は、あっちのホームか。
伊野尾(あ、そうだ。京都で満喫できる時間を長くするために新幹線に乗るから。)
山田『え!?でもそれじゃ1万円以上足りなくなるんじゃ、』
伊野尾(先に予約しといたから安心して。)
いやいや安心できないよ。
山田『親からもらったお金でしょ?大事にしなきゃ!』
伊野尾(忘れてない?貯金は10万を超えてる。)
山田『でも今回の旅行でいくら使うことになってるかわかってる?』
新幹線を使う時点でやばいはずだし、ホテルも結局高級なところになったっぽいし
これでわかってないってなったらさすがに心配。
伊野尾(結局山田も食事代とか拝観料出してくれるんでしょ?俺が出すのは新幹線とホテルの代金だけ。)
山田『それだけでも合計3万は絶対に超えてる!貯金が7万まで一気に減っちゃうよ?俺なんかと旅行しただけでなくなっちゃうんだよ?』
伊野尾(勘違いしてない?一番最初に3、4万くらい出せるって言ったでしょ?あれは貯金の額とは別だよ。全部合わせたら15万円くらいあるもん。それと山田と旅行できてめっちゃ嬉しいからそんなこと言わないで。)
心まできれいな本物のお金持ちだ。勝手に旅行が豪華になっていく。
山田『って早く行かないと新幹線行っちゃうんじゃない?』
伊野尾(あと15分だって。)
山田『ホーム遠いんだから急いで!』
新幹線には無事間に合いました(#^^#)
90人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:百折不撓(ひゃくせつふとう) x他1人 | 作成日時:2023年1月29日 16時