結婚 18 ページ18
裕翔side
Aは、本当にすごいと思う。
１人でこのクラスを仕切って、文化祭を盛り上げようとしてくれている。
もちろん、山田も陰ながら何かしているんだと思うけど、表にでて発言出来る人はすごい勇気がいるし、大変なことだと思うんだ。
今のAは生き生きしてるし、何よりこの文化祭を楽しんでそうだ。
Aが実行委員になってよかった！
まぁ、こんなこと本人にはいえないけど。
窓のそとをぼーっとみていると、パンっと音がなった。
「え？！」
Aが俺の顔の目の前で手を叩いたらしい。
「なに、ぼーっとしてんの？そんなことする暇あったら動く動く〜！！」
「ごめん、ごめん、今行きま〜す！」
俺の担当は写真館。
Aが推薦してくれた。
前に、俺がカメラを使っていたとき、うまい！と言ってくれた。もしかしたら選ばれたのは、それが原因かもしれない。
まぁ、俺は撮る専門だから別にいいけど、
文化祭…誰と回ろっかな〜。
そんなこと考えてた。
山田とAと回ろっかな〜、
親しい友達なんてそこまでいないし。
「ねぇ、A」
「んー？」
「文化祭、山田と俺と一緒に回らね？」
「あぁ〜うん、大丈夫だとは思うけど。」
「けど？」
「大貴が、嫉妬しちゃうかも。」
少し照れてはにかみながら、言った。
「そっかぁ〜なら、無理だな。。あ！大貴も一緒に回れば問題なくね？」
Aはナイスアイデア！と言わんばかりに頷いて
「いいね！！相談してみよう！！」
「まず、山田んとこいってくるね」
「え？いってなかったの？」
Aは目を大きくして、聞いてきた。
「うん。さっき俺が決めたばっかりだもん。まだ言ってない。」
「じゃあ、裕翔言ってきて〜。私待ってる」
「おう！」
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作者名：夢 x他1人 | 作成日時：2017年11月20日 23時
