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見知らぬ少女 ページ7

ああ、どうなっているのだろう。


あの底なし沼に押し込められたと思ったら、突然ここに落とされて。


ワカラナイ。

別に、あの空飛ぶ円盤から落ちたわけでもなさそう。

あの下は、大都会で建物が大量にある。

ところがここはどこだ。


緑色の植物が辺りを囲み、筋状の光が差し込んでいた。

地面には背の低い草が、岩には苔が。

幻想的な世界で、夢のよう。


エフィルは指で頬をつねった。

「痛っ…」

夢ではなかった。


さて、どうするか。

世界の果てに飛ばされたのか?

自分が住んでいるところは、特に科学技術が発達している。

ワープする機械も、この前作られたらしい。
今は民間用に作れるよう、研究をしているらしい。

なら、これも何処かにワープしているのだろう。

深く考えないようにして、エフィルは立ち上がった。

「うおっと…」

フラフラする。
まだあの植物の感触が残っている。

恐らく人が歩いたであろう踏まれた形跡のある草を辿れば、人に会えるかもしれない。
獣道であったら、命はないが。


フラフラの体で、地を踏みしめようとしたその時。





「キャアアアアアアアアアアア!」

絶叫が響き渡った。

みれば、まだ小さな少女がフラフラの俺を見て叫んでいる。

フラフラの体なだけに、これは辛い。



ドサッ

音で麻痺した体は、地面に倒れこむ。

「く、そう。」

そのまま、意識は地面へと吸い込まれていった。




ーーーーーーー

「不法侵入、だよね…」

森のように見えるが、ここは私の庭。

やたら広いのが特徴だ。

散歩してたら、侵入者がいた、と。


心臓がバクバクしたまま、見知らぬ少年に近づく。

その少年は自分より年上のようで、変った衣服をきていた。

この日本じゃあ、まず見かけない。

「異国の人?」

外国人には見えない。



「どうしよう…」

ここはど田舎。

警察を呼んでもこの前起きた土砂崩れが邪魔で、これないだろう。


それに、倒れている人をほっとけない。


「はあ。」

仕方ない、看病するか。

古い家→←人生ノ定メ



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四夜(本物) - 完全に黒歴史で恥ずかしい、うらつく頼むからログインさせて (2019年7月23日 21時) (レス) id: dfaad9320b (このIDを非表示/違反報告)
妙子(プロフ) - 四夜さん» 冷静な分析出来る子なのに、大事な場面で音出しちゃうって可愛い存在だよねクモノコ♪ (2014年7月16日 8時) (レス) id: 30085790ce (このIDを非表示/違反報告)
四夜(プロフ) - 続編続きました。これからもよろしくお願いします。 (2014年7月9日 15時) (レス) id: 052d738e23 (このIDを非表示/違反報告)
四夜(プロフ) - 妙子さん» 普通、トリップを実際にしたらもっと混乱しそうですけどね…クモノコは私のお気に入りですw (2014年6月19日 15時) (レス) id: 052d738e23 (このIDを非表示/違反報告)
妙子(プロフ) - お互いに疑問があり過ぎて不安が勝つ(・_・;)クモノコが導いてくれるといいけどね (2014年6月19日 8時) (レス) id: 30085790ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:四夜 | 作成日時:2013年12月4日 16時

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