罪悪感 ページ28
「こんにちは。」
ずぶ濡れで、体の体温が一気に下がっていることに気がつく。
水をぶっ掛けられたのか。
だが、それ以上に悪寒がする。
「それともおはようかしら？さっきまで寝てたもんね。」
口調こそ穏やかだが、そこには強烈な殺気が篭ってる。
その声の主から目を逸らしたまま、
「おはよう。」
と言ってみる。
と、次の瞬間ぐいっとアゴを掴まれ、強制的に視線を合さされた。
「あがっ…」
すごく苦しい。
けど、Aの目を見た瞬間に、そんな事は忘れてしまった。
ああ、すっげえ怒ってる。
「エフィル、私に言うことは？」
静かに、されどドス黒いオーラを放って聞くA。
笑顔でも、般若でもなく、真顔のA。
そんなのが目の前にいたら、ちびってしまいそうなくらい怖い。
アゴを掴まれる苦しさなんて、気にならなかった。
「ご…ごめんなさい…」
思わず、掠れる様な声で謝った。
小さな声だけど、きちんと反省している。
今回は100%此方が悪い。
それは理解しているし、納得もしている。
だからこそ、心の底からの謝罪だった。
そんな事は、Aも見通していたのだろう。
Aは、ふっとエフィルのアゴから手を離した。
許してくれたのかな、と思ったのも束の間。
バッチーン！
盛大に、Aのビンタがキマった。
頬を抉る様にはたかれ、ジンジンと頬が痛む。
女の力だとは言っても、痛い物は痛い。
やっぱ許してくれないか…と思ったが、Aの顔を見た瞬間、ハッとした。
無意識のうちに姿勢を正し、頭を下げていた。
「ごめんなさい。」
エフィルは、再び謝った。
謝らないといけなかった。
本当に、心の底から。
「本当に、ごめん。」
Aの頬には、光るソレが流れていた。
透明で、綺麗に輝く一筋。
それが、エフィルをさらに罪悪感へと突き落とす。
Aは俯き、ひたすらすすり泣きを堪えている様だった。
それが申し訳なくて、どうしようもなくて、エフィルはひたすら頭を下げるしかなかった。
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四夜(本物) - 完全に黒歴史で恥ずかしい、うらつく頼むからログインさせて (2019年7月23日 21時) (
レス) id: dfaad9320b (このIDを非表示/違反報告)
妙子(プロフ) - 四夜さん» 冷静な分析出来る子なのに、大事な場面で音出しちゃうって可愛い存在だよねクモノコ♪ (2014年7月16日 8時) (レス) id: 30085790ce (このIDを非表示/違反報告)
四夜(プロフ) - 続編続きました。これからもよろしくお願いします。 (2014年7月9日 15時) (レス) id: 052d738e23 (このIDを非表示/違反報告)
四夜(プロフ) - 妙子さん» 普通、トリップを実際にしたらもっと混乱しそうですけどね…クモノコは私のお気に入りですw (2014年6月19日 15時) (レス) id: 052d738e23 (このIDを非表示/違反報告)
妙子(プロフ) - お互いに疑問があり過ぎて不安が勝つ(・_・;)クモノコが導いてくれるといいけどね (2014年6月19日 8時) (レス) id: 30085790ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四夜 | 作成日時：2013年12月4日 16時
