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お散歩 ページ23

「行ってきます。」

「いってら。」

今日はAは学校があるとの事で、制服に着替えて今まさに、出て行ったところだ。

あと一週間で夏休みらしい。
ちなみに俺の学校は夏休み中に考えると。

Aから、留守中は何もしなくていいとの事。

下手に部屋を荒らされたくないからだと言っていた。



ただし、誰も家に入れるなとも言っていた。


泥棒は確かに入れれば困るよなあ、と思いながらも畳の上に寝転がった。

障子から透けて見える薄い光が微妙に眩しい。

さて、これからどうしよう。


やる事なんて無いから、自由にしていいのだけれど…

ゲームもないし、TVなんてあるのか?

やることと言ったら、寝転ぶ事だけ。


「…暇だな。」

ポツリと言ったその言葉は、遠くから聞こえる蝉の声にかき消された。


ーーーーーーーーーーーーーー


一日中ゴロゴロしてても仕方がないので、ちょっと散歩することにした。


「確か、Aの家には大きな庭があったはずだ。」

俺がこちらの世界へワープした時は、この庭へと繋がっていた。


何故かはわからないが、兎に角この庭へ落ちたのだ。
調べて見ない手はない。

もしかしたらトリップについて、何か分かるかも知れない。


早速、玄関に放ってあった地図を引っ掴み靴を履いて玄関を開けた。

持っていた鍵でしっかり鍵を閉め、数回ガチャガチャと開かないかを確かめる。


留守番してないが、まあこんな家に泥棒なんて来ないだろう。

地図に従い、歩き出した。


ーーーーーーーーーーーー


「ここか…」

ここが、俺がワープした所。

Aと出会った所。


家からはさほど離れていなかった。

緑が辺りを埋め尽くし、何もかもを包み込んでしまう。

地も空も、緑には抗えずに、緑に綺麗に染まっている。
「おお…」

上を見上げると、木が生い茂り、太陽光が筋状になって入ってくる。
そんな光景に、思わず声が出る。



そのまま、その光景を前に、エフィルは佇んでいた。

視線の先には→←のどかな



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四夜(本物) - 完全に黒歴史で恥ずかしい、うらつく頼むからログインさせて (2019年7月23日 21時) (レス) id: dfaad9320b (このIDを非表示/違反報告)
妙子(プロフ) - 四夜さん» 冷静な分析出来る子なのに、大事な場面で音出しちゃうって可愛い存在だよねクモノコ♪ (2014年7月16日 8時) (レス) id: 30085790ce (このIDを非表示/違反報告)
四夜(プロフ) - 続編続きました。これからもよろしくお願いします。 (2014年7月9日 15時) (レス) id: 052d738e23 (このIDを非表示/違反報告)
四夜(プロフ) - 妙子さん» 普通、トリップを実際にしたらもっと混乱しそうですけどね…クモノコは私のお気に入りですw (2014年6月19日 15時) (レス) id: 052d738e23 (このIDを非表示/違反報告)
妙子(プロフ) - お互いに疑問があり過ぎて不安が勝つ(・_・;)クモノコが導いてくれるといいけどね (2014年6月19日 8時) (レス) id: 30085790ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:四夜 | 作成日時:2013年12月4日 16時

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