のどかな ページ22
のどかな一日。
そんなものは、直ぐに終わってしまう。
目立った事が無いから、記憶にも残らない。
そして、辛い毎日だけが記憶として残っていく。
そうやって、意味がないとわかっていても、やっぱり人は安らぎを求めている。
今こうやって、掃除が終わった後の休憩時間を使ってのんびりするのはとても楽しい。
日の光が障子をすり抜け、部屋は少し明るくなっている。
横になった俺の体に当たっては、弾けて反射する。
向こうにいた時は暇なくゲームだったり旅行だったりと遊びまわっていた。
が、今はこうやって身に暇を与え、のんびりすることが楽しみである。
暇を楽しめるようになった、そんな感じである。
まあ、何が言いたいかというと、こうやってのんびり過ごす時間は貴重で癒しで在るということ。
暇は貴重だからこそ、楽しんでいられる。
この田舎町で親無しとなると、暇なんてそうそうない。
だからこそ、Aは暇を大切にしているようで。
ガラッと障子が開いた。
「エフィル！休憩時間終了！掃除を再び開始するわよ！」
暇は、突然消え去るもの。
ーーーーーーーーーーーー
「ひゃっふー！」
思いっきりベッドにダイブし、布団の柔らかさを確かめる。
窓の外をみると、真っ黒い空に月が浮かんでいた。
三日月か？
なんせ、自分の世界では夜も電灯が多く、空が明るく見えてしまう。
そういう自分の世界と比べると、この空は美しく見えた。
何と無く、ここに居たいと思う。
もしかしたらこれは夢で、次の日には覚めて笑い話になるのかもしれない。
そうして、何もかも戻ってしまうのかも知れない。
それでも。
それでも、私がAという存在に出会い、こんな一日を過ごしたという事実は変わらない。
例え、夢の中だったとしても。
将来自分がどうなろうが、この事は忘れない。
心地よい布団に潜ると、俺の意識は薄れていった。
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四夜(本物) - 完全に黒歴史で恥ずかしい、うらつく頼むからログインさせて (2019年7月23日 21時) (
レス) id: dfaad9320b (このIDを非表示/違反報告)
妙子(プロフ) - 四夜さん» 冷静な分析出来る子なのに、大事な場面で音出しちゃうって可愛い存在だよねクモノコ♪ (2014年7月16日 8時) (レス) id: 30085790ce (このIDを非表示/違反報告)
四夜(プロフ) - 続編続きました。これからもよろしくお願いします。 (2014年7月9日 15時) (レス) id: 052d738e23 (このIDを非表示/違反報告)
四夜(プロフ) - 妙子さん» 普通、トリップを実際にしたらもっと混乱しそうですけどね…クモノコは私のお気に入りですw (2014年6月19日 15時) (レス) id: 052d738e23 (このIDを非表示/違反報告)
妙子(プロフ) - お互いに疑問があり過ぎて不安が勝つ(・_・;)クモノコが導いてくれるといいけどね (2014年6月19日 8時) (レス) id: 30085790ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四夜 | 作成日時：2013年12月4日 16時
