カフェオレ、ミルク多めで。

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side 松田






ゴンドラから降りて、Aに謝って、2人で話をしていると、Aを泣かせてしまった。




「本当にごめんな。俺が悪かった。Aと別れたいなんて思ったこともねぇし、今も思ってない。これからも俺と一緒にいてくれ。」




本当に最低なことをしてしまったと思い、Aの涙を拭いながらもう一度謝った。





「…知らないっ。死んだら許さないし、死のうとするのも許さない。ちゃんと私のところに帰ってきて。あんな別れ話するのも許さない。ちゃんと約束して！」




「あぁ、約束する。ありがとうな、本当に。」とAに伝える。


でも、本当に申し訳ないと思いつつも、もう一度こうしてAに会えたことが嬉しくて、泣いてるAが可愛すぎて、何かの糸がプツっと切れた。





「あー、俺まっじでAのこと好きだわ！」




そして思わず柄でもないことを言ってAに抱きついてしまった。




「えっ、ちょっ、え？！」と、驚くA。


周りからもおぉ！と驚きの声が上がって、Aは、腕の中で俺のことを押したり動いたり。




恥ずかしさがないと言えば嘘になるが、Aの可愛さに比べれば今少し見られていることくらい気にならなくもなる。




そうなると、今までAのことを可愛いと思っても、好きだと思っても、上手く伝えられなかった自分がバカなように思えてくる。





あー、やべえ。このまま連れ帰ってしまいてえ。




なんてことを思っていると、丁度良く邪魔が入る。




「んっ、んん"っ、松田くんそろそろ…」



と、目暮警部に声をかけられ、思わず出そうになった舌打ちを堪えて、返事をした。




「A、すまねぇ、俺は次の現場に向かわなきゃならねぇんだ。こっから一人で帰れそうか？

体調悪ぃのに無理させちまってごめんな」




「あっ、体調悪かったの忘れてたよ！陣平くんの心配してる方が体に悪いよ！

家帰るのは大丈夫だから、頑張ってきてね」




そう笑う彼女を見て、心から好きだと改めて感じる。




「今日終わり次第Aの家行くから、ちゃんと暖かくして休んでろよ」




「ありがとう」と微笑む彼女に感謝しつつ、警部達の元へと向かった。






警部達の元に着くなり「松田くんも彼女さんにはあんな風になるのね」と、佐藤にいじられたのは言うまでもねえ。

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