カフェオレ、ミルク多めで。

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「いや、あの時は俺が勝った」

「僕が勝ったに決まってるだろう。」



今日は、先日お約束した萩原さんと伊達さんが陣平くんのお家に来てくださった。

しかも、なんとなんといつもお忙しいと聞く降谷さんと諸伏さんまで！



家に入るなり言い合いを始める陣平くんと降谷さん。そして、それを見守る3人。




「陣平くんと降谷さんは仲良しなんですね」


と、私が言えば、頷く3人と、

「違う！」と、息ピッタリなふたり。



「はは、面白いでしょ、このふたり見てるの」


優しさの塊！みたいな雰囲気の諸伏さんがそう言って笑う。


「はい！最高です！」




目をキラキラさせる私を見て、どんどん色んなことを教えてくださる皆さん。


陣平くんは「それはやめろよ！」などと言いながらもなんだか嬉しそう。




でも、聞いても聞いても話のスケールの大きさにびっくり。



コンビニ強盗をヤンキーのフリして止めた話とか、

トラックの後ろにバンパーが挟まった車を運転しながら外して助けて、トラックで建設中の高速道路の間を飛んで、教官が人から預かってる車をボロボロにした話、

諸伏さんのご両親が殺害された事件の犯人が、女の子を誘拐していて、その犯人を捕まえた話。




「み、みなさん…す、すごいですね」


驚き呆気を取られている私に、



「まぁ、俺たち5人揃えばなんだってできたからね」


と、5人それぞれがそう言う姿はとてもかっこいい。





「松田はあの頃からしたら丸くなったよな」


「はは、そうだな。教官にすぐ啖呵切ってたもんな」


「ホント問題児の典型って感じだったね〜陣平ちゃんは」


そう言った諸伏さん、降谷さん、萩原さんに対し、「問題児はおまらえらも一緒だろ」と笑う陣平くん。



今まで見たことのない、同期の方達といる陣平くんの姿に、初めて聞く姿に私も思わず笑みが溢れる。




「あ！そう、Aちゃんコレ見てよ」



萩原さんに手招きされ、見せてもらったスマホには、なんと、



「…ぐっ！！！！こ、これは！！」


「あはは、Aちゃんいい反応！体育祭の時の陣平ちゃんだよ」



そう、萩原さんのスマホには、体操服にハチマキを巻いた陣平くんの姿。



「かっっっこいいいい…萩原さんいくらですか」


「うーん、タダであげちゃう！」


「やった！ありがとうございます！！」


そのやり取りを見ていた陣平くんが横から止めにくるのを必死で制止して、なんとか萩原さんから最高な陣平くんをゲットした。

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