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side 松田
「それにしてもAちゃん、いい子だね」
「わざわざ松田が俺たちと話せるようにしてくれてな」
諸伏と班長の言葉に頷く、萩と零。
俺もそれには同意で、一緒に頷き、Aに感謝する。
こいつらが話しているように、Aの計らいで俺は久しぶりに同期達と5人で話ができている。
俺の家から駅までの短い距離だが、正直、嬉しい時間。Aに感謝しつつ、久々の5人の時間を過ごす。
「それにしてもお前らAに何でもかんでも話しすぎ、写真も送りすぎだ!」
と、萩を叩く。
まあ、結局萩が体育祭の写真を送ってから零も諸伏も班長も全員Aに色んな写真を送ってたんだけどな!
恥ずかしい写真大量に見せやがって…
「いや〜、でもAちゃん喜んでたじゃん!」
「あぁ、俺が狼男のコスプレをした松田を見せた時はAちゃん感動して泣いてたぞ」
「あぁ?お前人の彼女勝手に泣かせてんじゃねぇよ!」
俺が席を立っていた時の話なのか、Aが泣いてたという知らない話に、零の頭をグリグリすれば、
「いや僕もそんなつもりはなかったんだ!!」
と言いつつ、反射のように反撃をしてくる零。
そして、それを止める諸伏と、笑ってみている班長と萩。
警察学校時代は当たり前だったけど、ここ数年なかなか感じられなかった懐かしい空気に、思わず頬が緩む。
「それにしても、陣平ちゃんがこんなにリア充してんだもんね〜」
「班長に彼女がいるって聞いた時、松田が1番文句タラタラだったもんな」
「松田、Aちゃんとはどうやって出会ったんだ?」
萩と諸伏に頷きながら、零が俺たちの馴れ初めを聞いてきた。
同じ一課の班長と、よく会っていた萩には馴れ初めも話していたが、
なかなか会えない零と諸伏には馴れ初めまでは伝えてなかったなと思い出す。
「あー、話したらちょっと長くなるぞ」
駅まではあと数分。少し時間が足りねえと思っていれば、
「じゃあ久しぶりにあれやるか?」
班長の言う"あれ"とは、新人よまだ金がなかった頃、コンビニで酒を買って公園で飲んでいたことを指している。
班長の一声で、コンビニに向かい、酒を持って公園へ。
懐かしい流れに5人それぞれが笑いながら、
俺はどこから馴れ初めを話そうかなと、Aと出会った頃を思い出していた。
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或 - ふひひひひ…ってにやけてしまうほど作品です!(気持ち悪くてすみません) (2022年5月30日 21時) (レス) @page20 id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
みょん(プロフ) - ヨアさん» わー!コメントありがとうございます!嬉しいです(><)❤︎コナンになったことで事件増えるの面白いですね笑コナンになるタイミングで書かせて頂きたいと思います! (2022年5月14日 15時) (レス) id: 0e3a4d985c (このIDを非表示/違反報告)
ヨア - 更新楽しみにしてました!!リクエストなんですが、新一がコナンになったことでより増えた事件に陣平が疲れて限界来そうな所、夢主ちゃんが陣平を甘やかす(癒す)ようなものが読みたいです。これからも更新楽しみにしてます!! (2022年5月14日 11時) (レス) @page5 id: 3df9c04991 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みょん | 作成日時:2022年5月6日 4時