検索窓
今日:21 hit、昨日:24 hit、合計:110,663 hit

◻︎012 ページ13







お酒の勢いで思わず、陣平くんのカッコ良さをべらべらと話してしまい、みんなに弄られ恥ずかしくなり、「トイレ行く!」と逃げだして来たのがつい先程。



トイレの扉の前で、私の目の前に壁のごとく並ぶ2人の男に、一難去ってまた一難とはこのことかと思い知らされる。



無視して通ろうとするも、立ち上がったことで席にいた時よりも酔いが回りフラフラとする上に、狭い通路で2人の男のことは上手く避けられず、少しよろけてしまった。



「おっと、危ないフラフラじゃん〜」


「ねえ無視してないでさ〜、お姉さんこの後俺たちと飲もーよ!」



馴れ馴れしく肩を抱いて寄せてくる男に嫌悪感を示しながらも大した抵抗もできず、今の精一杯でやめてほしいことを伝えてもやめてはもらえない。


あー、誰かとこれば良かった!と後悔するのだがもう遅い。


陣平くん〜!と思わず心の中で思った時、本当に大好きなあの人が現れた。





「お前、その手離せよ」



男の手を私の肩から払い除けて男達との間に入ってきた大好きな人。


「じんぺーくん!」


安心して、陣平くんの服の裾を掴んでしまう。



「え、お兄さん誰?ヒーロー気取り〜?」


笑っている男に「人の女にちょっかいかけてんじゃねぇよ」と陣平くんが言えば「すいませんでした!」と逃げていった男達。




チッと舌打ちをする陣平くんに思わず抱きついてしまう。


「陣平くんありがとう〜っ」




普段外じゃこんなことしないのに!と思う気持ちもありながら、酒の力は偉大で、ぎゅうぎゅうと陣平くんに縋り付いてしまう。


そんな私の頭を撫でて心配してくれる陣平くん。



「そんな格好で飲みに来んな、心配させんなバカ」と陣平くんに頭を軽く叩かれ、謝る。




「あいつらマジ腹立つ!Aもそんな酔っぱらいやがって!」


「へへ、ちょっと怖かったけどかっこいい陣平くん見れて得しちゃったぁ〜」



怒られてるときに、思わず本音を言ってしまえば、怒りながらも少し照れた様子で「うるせえ」と言ってそっぽを向く陣平くん。


そのおかげで見えた耳は、真っ赤になっている。



「じんぺーくん照れてる!かわい!」


「うるせ!」そう言って私の頬をむぎゅっとする陣平くん。


「んー!んー!」と唸れば、「ふはっ」と笑った。



その顔が可愛すぎてぎゅん!と心臓がうるさくなった。



いや、私の彼氏、かっこいいし、可愛いし、天才すぎませんか。

◻︎013→←◻︎011



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (238 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1133人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- ふひひひひ…ってにやけてしまうほど作品です!(気持ち悪くてすみません) (2022年5月30日 21時) (レス) @page20 id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
みょん(プロフ) - ヨアさん» わー!コメントありがとうございます!嬉しいです(><)‪‪❤︎‬コナンになったことで事件増えるの面白いですね笑コナンになるタイミングで書かせて頂きたいと思います! (2022年5月14日 15時) (レス) id: 0e3a4d985c (このIDを非表示/違反報告)
ヨア - 更新楽しみにしてました!!リクエストなんですが、新一がコナンになったことでより増えた事件に陣平が疲れて限界来そうな所、夢主ちゃんが陣平を甘やかす(癒す)ようなものが読みたいです。これからも更新楽しみにしてます!! (2022年5月14日 11時) (レス) @page5 id: 3df9c04991 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みょん | 作成日時:2022年5月6日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。