─ BEAST SIDE ─ #2 (ページ10)

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部屋の時計をみると、昼の1時を過ぎていた

僕は机に顔を伏せたまま、いつの間にか寝てしまっていたようだ

そっか、ずっとまともに寝てなかったもんな..

なんだか頭がズキズキして痛い..

僕は少しでも気分をよくするために場所を変えることにした

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僕が向かった場所は、誰もいない食堂だった

いつもは話し合いで使う場所だけど

誰もいないとこんなに寂しいもんなんだな..

そういえば、本当の狐は一体誰なんだろう？

狐を早く消さないと

村人側も、もちろん僕達も負けてしまう..

僕は今日死ぬとしても、安井くんには生きていてほしい

だから考えないと..

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?「こんなところにいたのか」

突然の声に驚き、前をみると

『安井くん..！』

そう、彼が立っていた

謙「部屋に行ってもいなかったから探した

大丈夫か..？」

『ごめん.. 大丈夫

安井くんはなんか分かった？』

謙「それよりお前が今日吊られないようにすることの方が大事だろ..」

安井くんはこっちに歩いてくると、僕の向かい側の椅子に座った

『これ以上はもう無理だよ..

上条さんが本物の占い師だってみんな確信してると思うし
本当のことを話しても、人狼なのがバレて終わり..
どのみち僕が偽物の占い師なのは明らかでしょ？
僕が村人側の立場でも、上条さんの言ってることが筋が通ってるって思うもん..』

謙「岩橋..」

それから僕達はしばらく無言の状態が続いた

こうしてる間にも僕は、安井くんが生き残るための方法を必死に考えていた

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