─ BEAST SIDE ─ #2 (ページ42)

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▼87 －回想－ページ42

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教室の入り口には加奈が立っていた

加奈「なに？話って
もう別れたんでしょ？私たち」

なにって..

自分のしたこと分かってないの..？

完全に開き直っているその態度に僕は少し腹が立った

だけど顔には出さず、冷静な口調で言った

『加奈、みんなに本当のこと話してくれない..？』

加奈「は？なにそれ、話ってそのこと？」

『僕が別れようって言ったから、その仕返しなんでしょ？』

加奈「そうだよ？

玄樹って私に対して冷たくて、付き合ってるときは寂しかったから
別れようって言われたとき吹っ切れたけどね

でも、このままで終わらせるのもパッとしなかったし
最後に苦しめたかったの、玄樹を」

『なにそれ..
なんで平気でそんなこと出来るの..？』

加奈「もう好きじゃないからだよ？

むしろ邪魔なんだよね
もう私に顔みせないでくれる？

じゃあね」

加奈は、僕の横を通り過ぎようとした

その時、

まるで虫を見るかのような目で

僕を見て言った

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加奈「あんたなんか、消えればいいのに」

その一言を残して、加奈は教室を出ていった

僕は絶望に包まれたまま

しばらくの間、その場に立ち尽くしていた..

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