─ BEAST SIDE ─ #2 (ページ3)

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暗くて長い廊下を歩き

たどり着いた部屋は、当然

" 岸優太 "

彼の部屋だった

『じゃあ、開けるよ』

隣にいる安井くんをみて、彼が頷いたのを確認すると

僕はドアノブを握り締めた

·········

＿＿＿バンッ！！

思い切りドアを開けると、

正面の椅子に座っている岸くんの姿があった

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優「安井くんに岩橋くん..

この2人だったんだ、人狼..」

『そうだよ』

謙「ごめん、岸くん
俺達が生き残るにはこうするしかないんだ」

優「······そっか

俺、ずっと岩橋くんが本物の占い師と思ってて
さっき岩橋くんを指定したんだ、護衛先」

悲しい表情を浮かべながらそう言う岸くんに

僕はまた、胸が痛みだした

だけど..

『ごめん..』

僕は岸くんの元に歩み寄り、

ナイフを握っている右手を振り上げた

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優「待って」

ナイフを振り下ろそうとした瞬間、

彼のその声で、思わず手が止まってしまった

命乞い..？

やっぱり怖いんだ、岸くんも..

優「もうとっくに死ぬ覚悟は出来てる」

······え？

『どういうこと？じゃあなんで..』

優「最初ここに来た時、書いてあったよね？

" 他人に危害を加えてはいけません " って

ルールを破ると処刑されるって」

岸くんの発言に、僕は少し頭が混乱し始めた

突然なにを言い出すんだろう..

なんでこのタイミングでそんな話を..？

『書いてあったけど、それがなに..？』

優「それ、使えないかな..」

『え？』

使う..？

一体なんの話をしてるんだろう..

全然わからない..

優「大丈夫、それでも人狼が殺したことになるはず..」

『どういうこと？一体なにを..』

その瞬間、

ガンッ！！！っと鋭い音が響き渡り

それと同時に、全身に激痛が走った

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