─ BEAST SIDE ─ #2 (ページ13)

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▼58 －回想－ページ13

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(キーンコーーンカーンコーーン

放課後のチャイムで目が覚め、僕はベッドから起き上がった

誰もいない..

僕はズボンのポケットから小さなメモ用紙を取り出し

先生の机に置き手紙だけ残して保健室を出た

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教室へ戻ると、生徒はもう誰も残っていなかった

机の中にある教科書やノートを鞄にしまい、帰り支度をしていると

ガラガラッと、教室のドアの開く音が聞こえた

?「あ、岩橋くん！大丈夫だった？」

話しかけてきたのは、クラス委員の女の子だった

名前は、高橋加奈

彼女こそが

全てを狂わせた元凶だった

この会話さえなければ、あんなことにはならなかったんだ..

『······もう大丈夫だよ』

加奈「これ、今日宿題で渡されたプリントだから！
あまり無理しちゃダメだよ？」

『うん、ありがとう』

そう言って僕はそれを受け取り、一緒に鞄の中にしまった

加奈「ねぇ、岩橋くんって家でもそんな感じなの？」

『そんな感じ..？』

加奈「あまりしゃべらないのかなーって！
教室で話してるとこもあまり見たことないし」

『·········』

そう、僕は生まれつきこういう性格なのか

そのせいで友達はいなかった

昔からそうだったから、別に一人なんて慣れてるわけだけど..

僕は下を向いたまま、一瞬黙り込んだあと
再び口をひらいた

『別に、親ともあまり話さないよ』

加奈「なんで？」

『勉強とかで忙しいからね..
親も僕のことなんて成績以外興味ないから』

加奈「ふーん..」

ていうか、なんでこんなこと話してるんだろ..

早く帰ろう

僕は鞄を持ち、席を立った

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加奈「ねぇ、岩橋くんはどこの高校受験するの？」

高橋さんは突然そんなことを聞いてきた

『XX商業高校だけど..』

すると、驚いたように目を見開き

加奈「えっほんと！？

私も同じなんだよ！！一緒に頑張ろうね！！」

茶色い目をキラキラと輝かせながらそう言ってきた

『うん..』

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