【募集企画】悪魔達の沈黙。【満員御礼】

【必読】設定 ページ1

ある日WEIRDOの研究員は他国に対抗できる最高の兵器の製作を国から命じられる。

WEIRDOの研究員達が目を付けたのは人間兵器(・・・・)だった。

超常、魔法としか言い様がない特殊な能力を持った人間の製造である。

まずベースとなる人間の確保。貧民街や孤児院などから身寄りのない子を大勢連れ去り、考察、実験、レポート、考察、の繰り返し。

実験に失敗した子は命を落としたが発展には犠牲はつきもの。致し方あるまいと簡易な墓を立てるだけ。



試行錯誤を繰り返し、製作開始から実に五年が経過した。

そして努力が実を結び、11人の人間兵器が誕生した。

研究員らは国王の前で人間兵器の性能を報告。認められれば正式に武器としてイギリス国家に捧げられる事になるはずだった。

はずだったのだ。ところがここで予想外の事が起こった。

五年の間に新しい国王に交代していたのだが、現国王が大変な臆病者で、人間離れした能力を持つ人間兵器を恐れ怖がり“悪魔”と罵り非難した。

続いて貴族も教会も非難したため、WEIRDOは泣く泣く人間兵器を手放す羽目となった。

そこで11人の人間兵器をスラム街に棄てたのである。

可哀想なのは人間兵器の11人だ。気が狂いそうな程の苦痛を伴う実験をされた挙げ句、用が済んだらゴミ箱行き。

生きていこうにも中には実験の結果、二度と日の下に出られないような姿形や体質をした者もいる。
もう終わりだ。誰もがそう思い、絶望したとき。一人の青年が声をあげた。“サーカス団を作らないか？”

自分の忌むべき特異体質を見世物に生きる＿＿＿＿それはある意味憎き研究員らのお陰で生きる行為だった。

しかし彼等に他に道はなかった。生きてWEIRDOの連中に復讐するためには。

そして彼らは言い出しっぺの青年を筆頭に後のBIZARREとなるサーカス団を結成する。


小さな胸に、悪魔のような研究集団、WEIRDOへの復讐心を宿らせて＿＿＿＿＿

【必読】参加条件→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す