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小林side

ガタンっ

小林「え、嘘でしょ。」
的野「せんせ?」
小林「あ、ごめんごめん。ちょっと待ってね。」

Aの対応で奔走している瑞穂の代わりに美青を検査に連れていった帰りの事だった。
乗っていたエレベーターが急に止まり、私と美青は密室に閉じ込められた。

この小さなからだでは何が起こっているか分からないだろうに、私の表情を見てか今にも泣きそうな美青を抱き上げる。

小林「大丈夫だからね。ほらこのボタン何かな?押してみようか。」

受話器が書かれた、まぁ外部と連絡を取る手段であるボタンに視線を誘導すると半泣きだった美青が泣き止んだ。
子供ってボタン好きだからね。

管理『はい、どうしましたか?』
小林「坂道病院で医師をしている小林と申します。いま2号機に乗ってるんですけど止まってしまって。なかにいるのは私と3歳の患者の2名、今のところ体調不良者はいません。」
管理「それは失礼致しました!すぐに原因調べて動かしますので少しお待ちください!」

友香にも連絡を入れて、あとはどうすることも出来ず手持ち無沙汰に。

小林「さて、どうしようか。」
的野「お部屋に帰らないの?」
小林「エレベーターがちょっと休憩中で戻れないの。またエレベーターが元気になるまでここで遊んでよっか。」
的野「?…わかった!」

やはりよく分かってない美青は私の腕の中でキョトンとしている。

遊ぶといってもここには何も無い。
ポケットの中身を思い浮かべてみるも
ペンライト、ペン、メモ帳、聴診器……。


よし、お絵描きにしよう。
そう思って美青を床に下ろそうとした時だった。


耳元できこえる美青の呼吸が早い。

小林「美青?大丈夫?」
的野「くらくらする……。」

みおの顔色を確認すると真っ白……。
状況が分からないなりに不安になって興奮、それで血圧がおかしくなったのだろう。

私は美青を床に下ろして座らせた後白衣を床に敷き、
その上に美青を横たわらせた。

小林「美青、聞こえてる?」
的野「せんせ……。」
小林「大丈夫だよ、ここにいるよ。」


どうする?あと何分で出れる?
美青はその間もつ?

ただでさえ重度の貧血状態の上に、興奮したことによる不調が重なり美青の状態はすこぶる悪い。頻脈に頻呼吸。絶対に酸欠だ。



その時真上から音が聞こえた。

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パピコ(プロフ) - 夢主が泣きながら辛い治療や検査を受ける話が見たいです!いつも楽しみにしてます! (2月28日 18時) (レス) id: 76baafea34 (このIDを非表示/違反報告)
ドクターさく(プロフ) - あやさん» リクエストありがとうございます (2月4日 19時) (レス) id: eb4732aa93 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 自傷行為をしてしまい先生たちに慌てて止めてもらい慰められる感じのお話読みたいです! (2月4日 0時) (レス) id: e21041e83c (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 夢主が検査で前よりも悪化していて一時的に先生たちのお家に帰れるはずだったのに結果が悪く、今まですごい頑張って治療をしていたためいっぱいいっぱいになってしまい、病室のものなど投げたりして暴れてしまい、どんどん息が荒くなっていってしまい、意識が朦朧の中 (2月4日 0時) (レス) id: e21041e83c (このIDを非表示/違反報告)
ドクターさく(プロフ) - こたさん» リクエストありがとうございます!頑張ります!笑 (1月14日 0時) (レス) id: eb4732aa93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドクターさく | 作成日時:2023年7月16日 19時

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