坂道病院 小児科！2

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並木side

とある日曜日の昼下がり。
外来に患者さんは来てないから病院はいつもより静か。

そんな静かな病院のとある一室で笛のような音がかすかに聞こえる。まぁ音の出処は私なんだけどね。
いつもなら理佐とかが勝手にナースコールをするところだけど、理佐はこの前発作を起こして今はサザンカの部屋にいるし、菜緒は隣の美青ちゃんと瞳月ちゃんの部屋に遊びに行っている。遥香ちゃんと天はデイルームかな？
そんなわけで302号室にはわたし1人。

並木「はぁ……苦し……。」

座っていれば少しは呼吸が楽になるから、
ベッドの背中の部分を起こしてそのままこの発作がおさまるのを待つことにした。




まぁ、考えが甘かった。
発作は収まるどころか、さらに悪化していって。
さすがにちょーっとやばいかもって思ってナースコールを探すも、さっきベッドをギャッチアップした時に変なところに入り込んだのか見当たらない。
時間は15時。本来なら瑞穂先生が様子を見に来る頃だけど、あいにく今日は休むと昨日言っていた。
病室の扉も閉まっているし誰にも気付いてもらえないかも……｡

テンパればテンパるほど呼吸も早くなって、苦しさが増していく。
自然と涙も溢れてきて、完全に私はパニックになっていた。



意識が途切れ途切れになってきた時、
誰かが駆け寄ってきて酸素マスクをつけてくれた。

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