優しい世界 (ページ4)

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Juri side

「装具外すな？」

ズボンをめくって、膝から足首にかけてついている装具を外して、揉み始めてくれた。

北斗の足に右脚を乗せる形で横向きに座る。

動きが悪い時や痛みが出た時、こうやって揉んでもらうだけで幾分楽になる気がするんだ。

メンバーみんなやってくれるけど、俺的には北斗のが1番効くっていうのは5人には内緒、笑

「そろそろ着くよー」

高地の一声でマッサージは終了。

「どうだろ？こんな短時間じゃ変わらないか、」

なんてはにかみながら装具をはめてくれてる北斗に、

「いや、少し痛み和らいだよ。ありがと」

医学的にどんな効果があるとか、そんなことはよく分からないけど、
こういう周りの人の優しさが本当に痛みを和らげてくれたりするんだよ。

俺の足がこういうことになってしまったおかげで、
そういう人への優しさとか気遣いの本当の意味を知れた気がする。

それから努力をする意味も。

ダンスで迷惑をかけるなら、
俺は人一倍、喋り・仕切りを頑張ろう、とか。

今日のドライブ企画は、あまり動き回らないものを選んで、
歩くときにはさりげなくジェシーなんかが肩を組んで支えてくれたり、
メンバーそれぞれの助けもあって無事に終わることができた。

今までも、これからも、
感謝だけは忘れずに、頑張っていけたらと思う。

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