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Hokuto side
違和感を感じ始めたのは2本目を取っている途中。
なんだか腕が痒くなってきて、
痒みは色んなところに広まっていった。
足も首もお腹も背中も。
無意識にたくさんかいてしまっていたらしく、
「北斗？どうしたの？」
撮影途中ではあったけど、ジェシーが聞いてきて。
編集で切ったりできるからね。
「なんだろう、なんか痒くて、」
って腕の袖をまくった瞬間、
「え！やばいよそれ蕁麻疹」
京本の冷静な声。
パッと見ると本当に蕁麻疹が全体的に広がっていて。
「一旦撮影やめよう」
「腕以外は？」
なんて言いながら、ズボンをまくったりして確認してくれるメンバー。
「全身じゃん、」
「かゆい、痒い…」
「とりあえず冷やそ。なんかあるかな、」
どこからか持ってきてくれた保冷剤をタオルにくるんで体中に当ててくれる。
「アレルギーだよね、海老なんか入ってたっけ…」
なんて樹が言ってるけど、
今は思い返してる暇がないほど余裕がなかった。
「とりあえずさ、これ病院行かないと、やばいっしょ」
「救急車？」
「いや大事になっても良くないじゃん。車出してもらおう」
そんな皆の会話が聞こえてきて、マネージャーさんの車になんとか乗り込んで救急の病院に連れてってもらうことに。
「ｹﾎｯｹﾎｯ…ジェシ、苦しいっ…」
症状は蕁麻疹だけで治らず、息苦しさまで感じるようになって、隣にいたジェシーに助けを求める。
「北斗苦しい？ 落ち着いて落ち着いて。
もうすぐ着くって。あと少しだよ」
.
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作者名：じんべえ
| 作成日時：2019年11月24日 9時
