優しい世界 (ページ23)

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Juri side

慎太郎にここ最近のことを話してから、他のメンバーにも聞いてもらって。

少しは気持ちが楽になったところはある。

けれども症状は変わらなくて、慎太郎についてきてもらって病院を受診した。

マネージャーが調べてくれて、心療内科へ。

柔らかい雰囲気の先生で、不思議と不安なことをサラサラと話せた。

隣には慎太郎がいてくれたことも大きかったのかもしれない。

結果先生から言われたのは
＂身体醜形障害＂というものではないか、ということ。

精神障害の一種なんだそう。
人前に出て、大人数のひとから評価を受ける芸能界には、俺と同じようにこの障害に苦しめられてる人も多いんだとか。

自分がなんかの病気なんじゃないか、
それが分かるのが怖くて病院に来ずにいたのに、

今までの色んな不安な気持ちとか苦しかったことが、
病気のせいだったのだとはっきり言ってもらえて、
逆に安心できたんだ。

「大丈夫ですよ。一緒にゆっくり向き合って行きましょう」

そんな先生の優しい言葉に救われた。

その後は、

心を安定させる安定剤をもらって、
定期的にカウンセリングを受けて、
メンバーや周りの人のサポートもあって症状は随分と軽くなって。

まだまだどうしようもなく容姿が気になってしまうこともあるし、
この先ずっと向き合っていかなきゃいけないのかもしれないけれど、
上手くやっていける気がするんだ。

俺はひとりじゃないから。

end_

以上完結です！
いや～難しかった…

恥ずかしながら初めて知った障害でして、調べながら書きましたが、ご期待に添えたか不安です…

フィクションであったとしても、
大好きな人に対するネガティブな言葉を書くのは苦しいものですね、

優しく寄り添う慎太郎くんやお医者さんの雰囲気が伝わったらいいなあと思います！

今後もお付き合いください(^^)

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