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Juri side
「最低3日は入院だって。ゆっくり休もう」
きょもが目覚めて、先生にも改めてバイタルを診てもらって、落ち着いてから、そう伝えた。
「…なんっで…時間、無いのに、！…ｸﾞｽｯ…」
「きょも、泣いたら苦しくなっちゃうから、落ち着こう、」
隠せない悔しさから泣き出したきょもの背中をさする慎太郎。
泣くことだって心臓に負担をかけるしね。
「…ハァハァ…ごめん…また迷惑かけた、てかかける…」
泣くことを落ち着かせて、呼吸を整えて、ぽつぽつと話し出す。
「迷惑なんかじゃねえって」
北斗がまず声を出した。
俺らもみんな少しびっくりしたけど。
北斗のその真っ直ぐな目に微笑ましさも感じた。
「俺らもちゃんと休ませれば良かったんだよ、その場に一緒にいたのに、無理させちゃった。ごめん」
俺が謝ると、きょもは首を横に振って、
「…俺がみんなの声聞かなかったから…
でも…でも今でさえリハ俺だけ遅れてんのに…なんっで、なんでこんなに身体ついてきてくれねえんだよっ…
分かんないんだよ…気持ちはやりたいのに、出来ると思ってんのに、気づいたら苦しくて、動けなくて…、こうやって周りに迷惑かけてっ…」
きょもがこんな饒舌に自分の気持ち話すのなんてほとんど聞いたことなくて、俺は呆気にとられてしまった。
「大我、大我の身体は悪くないよ。もちろん大我自身も悪くない。
病気もまるごと愛してあげないと、大我の身体も心も可哀想だよ。」
ジェシーらしい言葉。
「リハ遅れてるったって大我今までもっと過密な時だって本番には絶対間に合ってきてるじゃん。
焦らなきゃいけないのは俺の方だよ、笑」
「DAHA!! ほんっとだよ今日のリハでだって何回訂正されたんだよ！」
高地が自虐で場を和ませたりして。
「きょもなら絶対大丈夫だから、今は一旦体のこと休ませてあげようよ」
慎太郎が真っ直ぐにきょもに向かう。
きょもも俯いてはいるけれど、頷いてくれて。
「…ありがと、皆」
「京本疲れたんじゃない？ さっきやっと目覚ましたのに。」
「…え？…あぁまぁ…」
「寝な寝な」
北斗も不器用なりにそんな気遣い方をして、なんだかんだ1番心配してんのお前じゃん？なんて。笑
適度に無理して適度に休んで。
せっかくのグループなんだから、
お互いがお互いの身体のサインに気付いてあげて、
皆でお互いを守って行こう。
そんな風に感じた日だった。
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作者名：じんべえ
| 作成日時：2019年11月24日 9時
