72.罰として。 ページ25
ジェイドさんとフロイドさんは再び僕の匂いをかぐと満足そうに微笑みを浮かべた。
ﾌﾛｲﾄﾞ「Aの匂いになったぁ」
ｼﾞｪｲﾄﾞ「こちらのほうがいい匂いです」
座り込んだ僕はそんな双子を見上げることしかできなかった。
A「………」
ぼんやりとした視線で僕が2人を見つめていると2人は僕の異変に気づいたようで不思議そうに僕を見つめる。
そして、僕の前にしゃがみ込み、目線を合わせてくれた。
ﾌﾛｲﾄﾞ「A？」
ｼﾞｪｲﾄﾞ「大丈夫ですか？」
耐えられなくなった僕は2人に腕を伸ばして抱きついた。
僕の大きな体を2人は驚きながらも受け止めてくれる。
ﾌﾛｲﾄﾞ「え？」
ｼﾞｪｲﾄﾞ「Aさん？」
2人の慌てた声が聞こえてくる。
心臓が早く脈を打つ、体がどんどん熱くなる、頭はうまく働かなくなる。
A「もっと…シて……ください」
ﾌﾛｲﾄﾞ/ｼﾞｪｲﾄﾞ「？！？！」
口に出してからハッと我に返る。
僕は今いったいなんて言った…？
とんでもないことを口走ってしまった気がする。
ﾌﾛｲﾄﾞ「ジェイド、オレ、我慢できないかも」
ｼﾞｪｲﾄﾞ「フロイド、落ち着いてください」
ジェイドさんとフロイドさんの会話が聞こえてくるが正常に判断することができない。
僕がパニックになっていると、突然、風が吹き、僕たちの体は離れた。
ｱｽﾞｰﾙ「ジェイド、フロイド、それにAさん！貴方たちはいったい廊下で何をしているんですか？！血の匂いを嗅ぎつけた寮生たちが慌てて僕のところに知らせに来たので見にきてみれば…」
どうやら寮長が使った魔法だったらしい。
寮長は顔を真っ赤にして、すごく怒っている様子だった。
しばらく僕たち3人は寮長に叱られたがまだ意識がはっきりしない僕は上の空だったのでその様子がさらに寮長の怒りを買ってしまい、罰として、数日間モストロ・ラウンジの掃除をやらされることになった。
A「やっと解放された〜」
寮長のお説教が終わった頃には思考も体も正常に戻っていた。
誰かに見つかる前にそそくさと部屋に戻る。
部屋に入るととりあえず、服を脱いで匂いをかいでみるが特になんの匂いもしなかった。
ふと鏡に写った僕の首筋にはくっきりと双子の歯形が残っていて、先ほどの光景を思い出すには十分で…。
僕は忘れるように頭を振るが
気持ちよかった
という感覚があったのは確かだった。
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なすてん(プロフ) - ムクロさん» コメントありがとうございます！ストレートなお言葉ありがたいし、嬉しいです(´;ω;`)もっと好きになってもらえるように頑張ります！ (2020年6月28日 23時) (
レス) id: 7c2e5224a1 (このIDを非表示/違反報告)
ムクロ(プロフ) - 好きです((( (2020年6月24日 14時) (レス) id: 1f680d1d0e (このIDを非表示/違反報告)
なすてん(プロフ) - 可憐さん» コメントありがとうございます！エースくんにはわりと健全な男子高校生してもらいたい欲望であんな感じになってますw間違いなく素敵な彼氏になってくれます！w最後までお付き合いいただけると嬉しいです(＞＜)よろしくお願いします！ (2020年5月22日 22時) (レス) id: 7c2e5224a1 (このIDを非表示/違反報告)
可憐 - 彼氏力高過ぎる、エースくんめちゃくちゃ好きです、、、、ずっとみます！更新頑張ってください！ (2020年5月21日 1時) (レス) id: aaa6925eed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なすてん | 作成日時：2020年5月14日 17時
