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第六話 ページ8

「御機嫌よう、皆様!」

「御機嫌ようロワ様! 朝から元気がよろしいようで、とても羨ましいですわ」

「御機嫌ようロワ様。昨日の宿題は終わらせてありますの?」


エリザが教室に入ってきた途端、皆は彼女を囲み始める。彼女は話しかけられているのが嬉しいのか、呑気にえへへ、などと顔を破綻させている。
誰も私にはそうしなかった。いつも一番に教室に入り、ただ外を眺めているだけの私に「御機嫌ようガルワ様」と声をかければ、皆は離れていった。まあ、私も私で「御機嫌よう」としか返事をしなかったから、当たり前かもしれない。私は昔から交流するのが苦手だった。

エリザは彼女を囲む令嬢たちの向こうに私を見つけたらしく、「少し失礼するわ」と私の方に小走りでやってきた。


「御機嫌よう、ガルワ様!」

「……御機嫌よう、ロワ様。あまりはしたない姿はやめて下さいね」


髪が跳ねてますわ、と指摘すれば、ぽわわっと顔を赤くさせて謝ってきた。別にそんなことをしなくてもいいのに。
お友達が待っているわよ、と取り残されていた御令嬢様方のことを軽く告げ、私はもう一度窓を見た。

そういえば、エリザとアレン様は一緒に登校しないのかしら。昨日の様子から、てっきり一緒に来るものだと思っていたのだけれど。
……だったら、お二人に悪いことをした。アレン様に「お迎えはいいですわ」と言わなかった私に責任がある。いや、障壁になるのは別にいいのだが、しかし親密度を高める場面ではサポートをしたい。

もうこの舞台は、私を主役から外したのだし。

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ふう(プロフ) - 読ませて頂きました!!もうほんと途中胸痛かったけど、最後ハピエンで良かったです!!何か、自分をみてくれないって思ってたところがえりざ?ちゃんと夢主ちゃん似てるな、って思いました!!素晴らしかったです! (2019年9月13日 17時) (レス) id: 98934c9ea5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真冬 | 作成日時:2018年1月19日 23時

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