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｢ね、悠仁。｣
｢ん？｣
｢今度、お休み出来たらさ、4人でお買い物行こうよ。｣
｢良いけど。
荷物持ちは勘弁な〜。｣
｢ふふっ、大丈夫だよ。
今回のは野薔薇と私のお買い物じゃなくて、4人のお買い物したいの。｣
｢4人の？｣
｢うん。
4人でお揃いのコップが欲しいから。｣
少し照れた様に目を逸らすA
なんだこの生き物は可愛すぎる、とかなんとか虎杖は考えて、チャーハンを口に運ぶ手が止まった
ついでに思考も止まった
｢どしたの？｣
｢んや、可愛いなって。｣
Aを見つめながら、思った事がぽろっと転がり出た
Aは一瞬キョトンとしたが、あんまりにも虎杖が目を見つめてくるので手を口に当てて笑った
｢…ふへへ。｣
｢あ"あ"っ…。｣
虎杖は思わず目を抑える
Aは偶に、今みたくガチ照れする事がある
その時の誤魔化し方が最高に虎杖の(伏黒と釘崎も含まれる)ツボなのだ
ん"ん"、と喉を鳴らして虎杖はなんとか正気を取り戻す
｢今度の休みな！
五条先生とか先輩達に自慢しよーぜ！｣
｢うんっ。｣
____
｢お前らオソロ買いに言ったんじゃなかったのかよ。｣
と、真希は1年4人が座っている席に向かって言葉を投げかけた
真希が疑問に思うのも無理はない
4人の手にはお揃いとは程遠いコップ達がそれぞれ握り締められているのだから
｢しゃけ。｣
｢見事に色も形も違うな。
1個ずつしか無かったとか？｣
真希に続いて、狗巻やパンダも話しかける
んーっとね、と虎杖が歯切れの悪そうに返した
｢皆これが良い！ってゆずんなくて。｣
｢当然でしょ？私が選んだのが4人のイメージに1番合ってるんだから！｣
｢いや、これだろ。色もバリエーションあったし。
それぞれのイメージカラーとぴったりだったじゃねーか。｣
｢違うね、こっちの方が素敵だった。
保温性高いし、それに模様が自由に入れられたんだよ？｣
｢いーや！絶っっ対俺のが良かった！
かっけーし、色合いとかなんか呪術師っぽい！｣
｢｢｢｢ふんっ。｣｣｣｣
｢…仲が良いんだか、悪いんだか。｣
｢しゃけー。｣
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作者名：ふ。 | 作成日時：2021年2月13日 20時
