これがキスの味かぁ。笑 ページ32
前言ってた初キスの話。
「A、していい…?」
ゴクリと唾を飲み込む
「う、うん、いいよ。」
心臓が耳にあるのかってぐらいドクドクと音が鳴り響く
クソ煩い
頭の中をぐわんぐわん掻き乱して、正常な思考を俺から奪っていく
天井を仰いで深く息を吸う
そして全部吐く
落ち着け、俺
初めてだからガッツきたくないだろ?
大事にしたいだろ?
数度深呼吸を繰り返す
よし、
よし
「はいっ、行くぞ…!」
「来いっ。」
俺がそう言うと、身を強ばらせてむぎゅっと目を瞑ったA
Aも緊張してんだなって
ちょっと安心
そして、なにより、可愛い
力んで閉じてる口が
ほのかに紅く染まったほっぺが
俺に気を許して無防備な姿が
もう、全てが愛しい
俺、溶けそう
Aが可愛すぎて溶けそう
「っ、ま、待って!
ちょ、タイム!!」
感情が込み上げまくって堪らず中断
Aは目を開けて、じとっと俺を見た
「ゆーじ…。」
「そんな呆れた目で俺を見ないで…!」
「もう。」
「いやー、心臓が。
心臓に悪いよ、これ。」
「私、だってさ…。
私だって、恥ずかしいんだからっ。
……早く、してよ。」
Aが顔を真っ赤にさせて俺を睨む
瞬間、頭の奥でなんかが爆ぜた
チカチカなって
クラクラして
ねぇ、可愛いの供給、多すぎんか
これ全部俺のものにしたい
ふと生まれた欲
それが俺を突き動かす
Aの手を取って、指を絡める
Aはまた目を閉じた
俺もそうした
ゆっくり、少しずつ、距離を縮めていく
やがてゼロに____
がちっ
「っ…。」
「った!」
唇に鋭い痛み
そして、微かな鉄の味が口に広がる
もしかして、歯、ぶつけた…?
「〜っ。
ごめん!ほんっっとにごめん!!」
「んーん、大丈夫。」
「ホント?唇切ってない?」
「それは、ちょっと。
切った。」
「うわあああ、ごめん!痛かったよな!」
「謝りすぎだよ。
それより、悠仁は?大丈夫?」
「俺は平気!Aの方が心配!」
「良いってば、私も。」
「うわぁ…。
かっこつかねぇよ。」
「忘れられないね、これは。」
くすくす笑うA
俺もつられて笑いが零れる
「不本意だけどな。」
____
虎杖くんとの初キスは絶対血の味!異論は認める!!
伏黒くんと野薔薇ちゃんとの話も考えてますよ、はい。
楽しいなー!!(大声)
評価とお気に入りありがとうございます。
ふーじ
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作者名:ふ。 | 作成日時:2021年2月13日 20時