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「んー、ありがちなヤツだと、体動かすとか、お風呂に入るとか?
私は日向ぼっこしてるよ。ほら、縁側あるでしょ?」

「偶にふらっと消えるのはそこに行ってるからか。」

「そゆこと。
太陽の光って結構好きなんだよね。
心が浄化される感じ。」

「なるほどな。」

「それこそ恵には玉犬居るからさ。思う存分もふもふしたら?アニマルセラピーってよく言うじゃん。」

「玉犬はペットじゃない…。
けど、まぁ、候補に入れておく。」

「ふふ。そうしてそうしてー。」


鵺の翼に抱きしめられたいなぁ、とぼやくA
コイツ抱き着くとか抱き着かれるとか結構好きだよな

これは俺の予測だが
そういう行為がAにとっての確認なんだと思う
そいつがまだ生きてるっていう

ここはいつ死ぬかもわからない世界
そうしてしまうのも無理はない
俺らもそれは受け入れて、慣れている

ただ
突然、理性が飛ぶような事をするのはやめてほしい
切実に
これは俺だけでなく、釘崎も虎杖も思っている事だ

けど、Aには言えない
そこまで気を許してくれてると思うと、な
…言い訳がましい気もするが、ここではそんな事を言っておこう





「ん?」


ぴたりと足を止めたA
つられて俺の足も止まる
どうした、と訊く前に後ろから俺らを呼ぶ声がした

2人して振り返れば、こちらに向かってくる虎杖
…その背中に乗ってるのは、釘崎か?
何故、おんぶなのか
何故、そうしてまで来たのか
疑問がぽこぽこ浮かんだ

ちらりと横に居るAを見る
目がきらきらと輝いていた
何かを望むように
さっきの話の流れからして、その望みは抱っこだろう
Aがこういう系の甘え方をするのは、
だいたい、対、虎杖だ
その姿はどこでもよく見られる

ぐんぐんと距離を縮めてきた虎杖達
俺らの目の前で止まった後、虎杖は釘崎をゆっくり降ろした


「どうした?
追加ならスマホでいや言いのに。」

「んや!暇だったから!」


にぱっと笑う虎杖
疲れが微塵も感じられないのが、コイツの凄いところだな


「悠仁。」


Aは虎杖に向かってワクワク顔で手を広げる
そんなAの合図をいつも見ている虎杖は、すぐに察してAの傍に寄った


「おんぶじゃなくていいのか?」

「うん。」

「んじゃ、おいで。」


虎杖の首に腕を回して抱き着くと、背中と膝裏に手を添えられてAの体がふわりと浮かんだ


「ふへへ。」

「ちゃんと捕まっとけよー。」

「うんっ。」

・→←なんだかんだ甘い俺ら。



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作者名:ふ。 | 作成日時:2021年2月13日 20時

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