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「元気が欲しい時…か」
もし俺達のことを嫌いだったとしても、
曲だけでも愛してくれるなら俺は嬉しい。
そしてそれがレイさんの日々をサポートする道具になれるなら、こんなに素晴らしいことは無い。
「…やっぱり駄目だ」
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俺はBTSを終わらせたくない。
俺一人でも守ってみせる。
綺麗ごとじゃなくて本当に、心の底から思う。
レイさんのために…
…っていう理由じゃ、駄目かな。
俺たちが解散すればArmyが悲しむなんて
そんなの分かりきったことで、
俺達はいつだってArmyの近くにいるって思ってた。
でも本当にそうだろうか?
実際目の前でファンの泣き顔を見てしまったら
きっと全員の決意が揺らぐんだろう。
だから、苦しいくらい痛感するんだよ。
レイさんと話してると。
この人を悲しませたくないなって。
画面越しではあるけど、目の前にいる、
このたった一人ですら喜ばせられないなんて。
俺は何のためにアイドルを目指したんだ?
それとも、ただそれだけが理由じゃ駄目なのかな…
名声を得る分苦しくなるなんて当たり前だ、って
ヒョン達の前でも堂々といられる強い心が欲しい。
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「…頑張るからな。」
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作者名:芙 | 作成日時:2019年2月18日 16時