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「お願いします!!」
…
ホテルの一室はしんと静まりかえって
俺の声は虚しく消え去った。
JN「…気持ちはわかるけど、」
TH「あの時は、俺以外がそういう意見なら合わせようって気持ちがちょっとあって…でもやっぱり俺は終わらせたくないです。」
TH「だからみんなで考え直そう?俺達だけで作ったんじゃないんだよ!」
あれからいろいろ考えた。
考えたけどやっぱり俺自身の結論はこれで。
BTSだけは守りたいと思ったんだ。
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YG「お前だけじゃない。誰一人としてBTSが消えてなくなりゃいいなんて思っちゃいねぇよ」
TH「ユンギヒョン…」
YG「でもな、人生を辞めるかBTSを辞めるかで考えてんだよ。俺達みんな。」
ユンギヒョンの声が頭に響いて、
こんなにもBTSでいたいのに何故か、
その言葉が腑に落ちてしまう。
YG「気力だけじゃどうしようもねぇことだってこの世には存在する。それは弱音なんかじゃなくて、変えられない事実なんだよ。」
共に頑張ってきたからこそ言える。
一緒に同じ道を走ったからこそわかってしまう。
限界なんてないと思っていた。
やる気さえあればなんだってできるって。
自分を壊してまでそうするべきかなんて考えずに、
ただ漠然とそう思ってたんだ。
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YG「もっと冷静になれ」
TH「俺は冷静ですよ!」
JM「まぁ、まだマネヒョンにも相談してない段階の話だから。落ち着いて」
ジミンに言われてソファーに腰掛ける。
ジニヒョンはまた複雑そうな顔をしていた。
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作者名:芙 | 作成日時:2019年2月18日 16時