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ろく ページ6

姉妹の中で、私だけがアルバイトをしていなかった。
そのせいで、何かと比べられた。
妹はアルバイトもして、学校も頑張っているのに、私は休みを削って部活に明け暮れる日々。
年末年始すら、生物室の生物たちの世話に行っていた。

自分でも、アルバイトをした方がいいと思っていた。だが、部長である私が、弱小演劇部を休みがちになってはいけなかった。

演劇部の顧問の先生は、二人いた。一人は、生物の担当の先生で、十年近く演劇部の顧問をしているベテランだ。もう一人は養護教諭で、所謂保健室の先生だった。私は、先生自体というより、先生のやり方が嫌いだった。
部活内のタイムスケジュールを決めるのは部長の役目だったのだが、私が提案したものはことごとく否定し、先生の意見を押しつけてくるのである。タイムスケジュールに限ったことでは無いが、口答えをする勇気も気力も無かった私は、泣く泣く先生の意見に従い、部員たちをまとめるしか無かった。
今思えばもっとやりたいようにできたのだろうが、当時の私には、部員をまとめるぐらいしかできることが無かった。

まあなんだかんだ言って、演劇自体は楽しかったし、演劇関係の友達ができたりしたのはよかったと思う。
先生があの人たちで無ければ、引退を惜しく思っていただろう。

演劇部を引退した後は、生物部に力を入れた。
が、なぜか演劇部の手伝いもしていた。いい加減引退したのだから先生には会いたくなかったが、
かわいい後輩のために何度か顔を出し、台本を読んだり、立ち稽古に付き合ったりしていた。


生物部では、亀や金魚、虫、植物などに水をやったり、餌をやったりしていた。
生き物を相手にする部活なので、生物部には夏休みも、冬休みも、引退も無かった。
時々、後輩が新しい生き物を捕まえてきたり、私が捕まえたムカデが脱走したりと、マンネリ化はしない部活だったと思う。今どうなっているかは知らないが・・・。

生物部の先輩に、かなりヤバい人がいた。私の、一番仲がよかった友達の彼氏である。
初めは普通のカップルだったと思うが、いつからか暴力を振るうようになり、別れ話を切り出したら豹変するような、DV男、とでも言うのだろうか。別れきるまでがとにかく大変だった。
先輩と話したくない友達に代わり、ラインを取り合ったり、相談に乗ったりしてるうちに、
別のグループで私は、その友達の「自称親(笑)」と呼ばれていたりした。

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設定タグ:不登校 , 実録 , 体験談   
作品ジャンル:エッセイ/日記, オリジナル作品
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一緒に書いていた者 - あの時どんな気持ちだったのかちょっとだけ知れた気がする。こうして見れるかたちにしてくれてありがとう。今も元気で楽しく暮らしていたらうれしい。また会おうね! (3月1日 13時) (レス) id: 2ebf34ff0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:TAKI x他1人 | 作成日時:2020年3月10日 23時

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