らびっとぼーい 2 ___Ryosuke.Y (ページ32)

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涼介『もしもし、Aさん』

｢はーいー｣

涼介『寂しいよぉ、、』

｢あと三日でしょ｣

昨日は " あと四日でしょ " なんて言ったはず

九州にいるあたしと都内にいる涼介

まあ、ただの出張なんだけど…

涼介『あ、ねぇ聞いて、今日さ～』

｢うんうん｣

寂しがってるかと思いきや、女子高生のように
話題を変えてきた

涼介『次のダンスのイベントのね、ポジション
が決まってね、俺センターになった！』

｢おぉ！よかったじゃん！！｣

涼介『うん！Aさん来てくれるんでしょ？
だから俺めっちゃ張り切っちゃった』

あれ？まだイベントに行くのは内緒にしてたはず

｢涼介、あたしイベント行くって言ったっけ？｣

涼介『いーや、中島さん？って人から聞いた
』

｢中島くん？涼介と接点あったっけ？｣

涼介『いや、それがさ、俺もびっくりなんだけど
ダンスサークルの部長の従兄弟なんだよね』

｢部長ってあの女の子みたいな？｣

涼介『そうそう、俺の友だちの』

｢そっか。でもサプライズにしようと
思ってたのに台無しじゃん！！｣

涼介『いーや、知ってた方が何倍も元気出る』

｢ …納得いかない｣

涼介『まあ、イベント来てくれることすっごい
嬉しい。ありがと』

｢たまには涼介のカッコいいところも
見とかなきゃでしょ？笑｣

涼介『俺はいつだってかっこいいです～』

｢えー、あたしがいないと寂しくて
死んじゃいそうなくせに？｣

涼介『そ、それは… 』

こうして電話は日をまたいでも続いた

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