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弱々しく吐く俺に対して、熱のこもった知念の
声が部屋に響いた
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ …
侑李 ｢ あ、ごめん、起こしちゃった ｣
寝室から出てきたのはたしか、どこかで
見たことある気が…
？ ｢ ん、大丈夫。…あれ？佐藤先輩の彼氏さん
じゃないですか。どうしたんですか？ ｣
侑李 ｢ 裕翔、知り合い？ ｣
裕翔 ｢ うん。会社の先輩の彼氏さんだよ ｣
…思い出した！今日、パーティーにいた
高身長の爽やかな人だ！
涼介 ｢ ど、どーも ｣
知念の従兄弟の兄貴ってこの人か…
裕翔 ｢ いつも、こいつがお世話になってます ｣
そう言って寝起きながらに礼儀よく挨拶
してくるもんだから、身がすくんだ
涼介 ｢ い、いえいえ… ｣
今の今まで何が起きてたか知らない
裕翔さんはニコニコしたまま
侑李 ｢ ……… ｣
裕翔 ｢ なにかあったの？ ｣
侑李 ｢ んーん、何でもない ｣
裕翔 ｢ そっか。なら、俺寝るね ｣
侑李 ｢ うん。ごめんね、起こしちゃって ｣
裕翔 ｢ いや、大丈夫。あ、涼介さんに
いいこと教えときます！ ｣
涼介 ｢ お、俺？ ｣
身内の会話に入るわけもなく、2人が
話し終わるのを待っていた俺。
もちろん、話の矢先が俺にくるなんて
思ってもいなかったし、俺の名前を呼ばれて
声が変に出た
裕翔 ｢ うん！佐藤先輩、有給とって、
君たちのダンスの大会見に行くって言ってたよ ｣
涼介 ｢ …へ、 ｣
裕翔 ｢ なんかね、すっげーいい顔しながら
自慢してきた笑 ｣
その言葉を聞いて、頭がフリーズした
裕翔 ｢ あれ？もう聞いてた？ ｣
涼介 ｢ い、いや！今聞きました！ありがとう
ございます！｣
俺、何やってるんだろう。そうだよな。
Aさんがそんなことするはずねーよな
涼介 ｢ ごめん！知念！俺帰るわ！ ｣
侑李 ｢ わかった。気をつけてね！ ｣
涼介 ｢ おう！お邪魔しましたー！ ｣
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裕翔 ｢ やっぱなんかあったでしょ？ ｣
侑李 ｢ 裕翔は知らなくていいもん ｣
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作者名：めーべる | 作成日時：2018年6月4日 20時
