屈強な金獅子と虚弱な姉獅子�杭能�回 太陽と向日葵編10 ページ38
サ「ぬ？
痛いぞ？
離してください」
Aの髪が流れた。
サ「・・・」
噛み付いたままのAの目には
大粒の涙が溜まっていた。
サ「ぬ？・・・ハハハハハ！
怖かったのか？
よくやったではないか
カッコよかったぞ」
Aの牙がサブロの腕から離れた。
サブロが解放された手の親指で
口角の血を拭ってやる。
『来てくれてっ・・・あ゛りがとうぅ』
サ「当然よ
ヌシは己の妻になる女史・・・
己が惚れた女だからな！」
『私も』
サ「・・・ぬ？」
『サブロ君は
私の心に大穴ぶち抜いて入ってきた癖に…
乱暴に入って来た癖に！！！
出てかないのよ！
そのまま貫通する勢いで入って来たのに！』
サ「・・・」
『出ていかないのよ！
貴方が！私の心から！』
胸筋をペシペシと叩くと
空中では普通に危ないと
抱く力を強めることで止められる。
サ「ヌシ・・・
何度も言うがそれはもう」
睨みつける勢いでAがサブロを見つめた。
『好きよ！』
サブロも一瞬面食らう。
Aの顔がみるみる赤くなり
先程まで叩いていた固い胸板に顔を埋めた。
くぐもった声で続ける。
『好きなのよ
私はサブロ君が好き
とっても
とってもよ』
サ「・・・そうか！」
サブロがぎゅうっとAを抱きしめた。
サ「嬉しい・・・ありがとう」
ジ「・・・おーい、血、血が降ってる」
エリザベッタとシルビアは泣いていた。
エ「あの会話聞きたいけど邪魔しちゃダメね」
シ「想像だけで感動して泣けるっス」
ジ「楽しそうだな
まぁジーンと来てるけど
あ、仲間を見る目やめてくれる？」
サブロとAが降りてくると
母親が号泣して駆け寄った。
親子でごめんねと言い合う中
相手方の両親が真摯な謝罪と
ケアなどを申し出たおかげで
後味の悪くなる方向には転ばなかった。
男は会うこともなくのびているところを回収されたらしい。
Aの両親はサブロたち4名を家に招き
娘の恩人として歓待した。
大型馬車に全員詰め込まれ
かなり上機嫌の両親。
両親からすれば
娘のために血を流して拳を振り上げる
待ちに待った男性が目の前に。
父は「君大きいね！」とサブロの二の腕をペタペタ触り
母はサブノック家のご子息で話題の問題児クラスなら素晴らしい方に違いないと大はしゃぎ。
屈強な金獅子と虚弱な姉獅子�杭能�回 太陽と向日葵編11→←屈強な金獅子と虚弱な姉獅子�杭能�回 太陽と向日葵編9
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ジア(プロフ) - 朱莉さん» お優しいコメントありがとうございます〜！！頑張り屋さんのサブノックくんに幸せを掴むことと思いますが、次描く時はあまり苦労させない様に気をつけます笑。お読みいただき本当にありがとうございました！ (2022年10月17日 5時) (
レス) id: d7f57840b3 (このIDを非表示/違反報告)
朱莉(プロフ) - 金獅子シリーズ完結お疲れ様でした！！！サブノックくんの真っ直ぐであったかい気持ちが読んでて本当に心地良かったです。御二人が末永く幸せになっている事を願います❀ (2022年10月16日 23時) (レス) @page41 id: 4569dbbd6e (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - にゃんこさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！カルエゴ先生カッコいいですよね、魅力が描ける様に頑張ります！ (2022年10月11日 21時) (レス) @page28 id: d7f57840b3 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - カルエゴ先生が、かっこ良すぎます‼️(号泣) (2022年10月11日 21時) (レス) @page28 id: 20b4afefaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジア | 作成日時：2022年9月26日 18時
