はしゃいだバカが1番偉い。連載短編集 season3 (ページ40)

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アリスの宝物II　サリバン邸編ページ40

シリーズ2作目
Aさんはアムリリスがアスモデウス家に連れてきた謎の少女
アリスは困惑気味ながらも周りに力を借りて妹として受け入れる努力中
アブノーマル所属ですが体が弱く(？)在宅学習のため、誰とも会ったことがありません

no anyone side

アリス(どうしてこうなったのか)

クララ「Aち！どーん！どーん！」
『！？！？』
入間「クララ！Aちゃん驚いてるから！」

先日、入間がAに会いたいとアリスに頼み
双方保護者に相談してサリバン邸でクララを含めて会うことになった。

数刻前、入間の家にクララが到着し
継いでアリスとAを乗せた馬車が到着した。

門でサリバン、オペラ、入間、クララ全員での出迎えにアリスが驚く。

まずアリスが降りサリバンたちへ挨拶をすると、尻込みするAを呼ぶ。

ア「何をしている」
イ「アズ君、優しく優しく」
ア「しかし、入間様をお待たせしては」
イ「そんなのいいよ！？」

入間がアリスと馬車の間に入り中を覗くと

急な登場に驚く少女を見つけた。

イ「驚かせてごめんね

Aちゃんだよね

僕はイルマ。ようこそ」

そう言って手を差し伸べるとAが少し近寄る。

『貴方が

イルマ様』

ゆっくり手を重ね、連れられて馬車を降りた。

ア「さ、挨拶しなさい」

『Aと申します
本日はお招きありがとうございます』

そう言ってレディらしく頭を下げた。

サリバンとオペラは既に見知っているようでアリスは彼女が何者なのか疑問が深まるばかりである。

ク「私クララ！わぁかわいいねぇ

私バビルスでは先輩だからなんでも聞いてね！
ね、何して遊ぶ？」

ポケットからポロポロと出てくるオモチャをAに１つ１つ説明し、捨てたオモチャをアリスと入間で慌てて拾う。

ア「ここで出すな！」
イ「な、中に入ろうか」

入間の部屋に通された。

クララは始終Aに話しかけ
Aはそれに拒否することなく応え続けている。

クララの明るさにつられてAが時折り笑顔を見せれば、クララもより一層嬉しそうだった。

イ「女の子同士、良かったかもね」
ア「ウァラクしか話しておりませんが」

自分で開けたびっくり箱に驚き1人爆笑するクララにAも声を出して笑っている。

ア「そうですね、楽しんでいる様です」

無意識だろう微笑を漏らすアリスを見上げ入間も嬉しくなる。