デートwithリード�掘＿畔拔�編2 ページ4
『びっくりした
リード君こたつ出てきちゃったの？』
リ「うん、やっぱ自分の家だからお客さんにやらせちゃ悪いなと」
『・・・』
Aが引き出しをぐっと引いても押さえられて開かない。
『見せてっ！』
「ダメッ、Aちゃんでもダメ！
Aちゃんだからダメ！」
『え〜』
「こっ
『やっ怖いよやだ』
「勉強しよ、ね」
(このセリフもう一生言わないな)
また2人でこたつに戻ると、一気にホワホワとしてしまう。
『これ勉強できる？』
「出来ないねぇ」
『しなきゃねぇ』
「そうだねぇ」
本当にやる気のないリードに比べAは鞄から勉強道具は取り出した。
「何勉強する？」
『終末テストの成績よかった子にコツを聞いたら、小テストの問題全部理解しとけばいい線行くって言ってたの。テスト直ししようかなーって』
パサッと小テストのプリントがコタツに置かれた。
ヒョイとリードがプリントを覗きこむ。
(《あ、近い》)
2人ともドキッとする。
が、自分の気持ちに気づかないふりをする。
「・・・」
『？』
「Aちゃんさぁ
思ったより勉強苦手？」
『！？』
小テストは最高60点代、多くは40点前後で20点代もあった。
「いや、なんか勝手に頭いいのかと」
『・・・バカじゃないもん』
Aが真顔で首を横に振る。
「え。そこまでは言ってないよ！？」
『リード君はバカだけど私はバカじゃない』
「ん゛ん！？Aちゃん？」
『リード君はバカでしょ、私は違います』
「頑なっ！僕がバカなのも譲らないの！？」
『うん』
「えー！
フッ・・・アハハハッ」
『？』
「いや、ハハッ、ごめんね、
ムッとしたの可愛いくて！」
『ぇっ』
(あ、言っちゃった)
『テストの点・・・引いちゃった？』
「そんな訳ないじゃん
一緒に頑張って13月も遊び・・・たい」
『そっか』
嬉しそうにAがはにかみ笑うとリードはきゅうんとする。
(かわいいー！
折角2人きりなんだから満喫してもいいよね)
リードはAの頭をぽんぽんと撫でた。
半纏の袖もぽふっと顔に当たる。
『えっ、何っ、恥ずかしい』
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作者名：ジア | 作成日時：2022年6月30日 18時
