バラムと念子II オペラ編2 ページ11
サリバン「そんなの僕と行けばいいじゃない」
まずはサリバンにお願いに来た。
『おじいちゃんとはもちろん行きたいけど、勉強とは分けたいと言うか、家族とはいつでも遊びに行けるけど、先生に引率してもらうには口実がいるでしょう?』
サ「その先生と出かけたいの?」
Aがこくんと頷いてみせる。
サリバンはふむ、と少し考えている。
入間も考えるようにしばしその様子を見ていたが助け舟を出した。
イ「Aはお利口だから危ないことはしないと思うよ」
サ「うん、そうだね。バビルスの教師陣は優秀だし、護衛には申し分ないだろう。気をつけて行っておいで。
でも!寂しくなったらおじいちゃんに電話するんだよー!」
イ「僕も!?」
そう言ってサリバンから温かいハグを2人で受け、部屋を後にした。
イ「おじいちゃん、分かってくれたね」
『次だよーおじいちゃんに言ったからもういいかな?』
イ「うーん、先に話つけておかないと着いてきたり連れ戻しに来たら大変だし」
『そこまでするかな』
イ「あり得る」
オペラはキッチンで片付けと下ごしらえを終えたところだった。
オペラ「私にお話ですか?ではリビングで。お茶をお持ちします」
オペラは2人の来訪に嬉しそうだ。
魔茶を啜り話を切り出した。
オ「外出ですか
よろしいじゃありませんか」
イ「『!』」
オ「付き添いましょう」
『ちっちがうの、引率の先生と2人で行きたいの!』
オ「・・・なぜです?」
入間が頑張れと視線を送る。
『あ、憧れの先生だから、一度くらい、と』
俯きがちに説明しチラッとオペラの顔を伺う。
明らかに不機嫌だった。
オ「ダメです
というか
嫌です」
イ「オペラさん!?」
オ「誰ですかその教員は」
『内緒です!』
オ「言いなさい」
イ(やっぱオペラさんAだとムキになるなー)
『ちゃんと頼もしく引率してくれそうな人です!』
オ「クイズですか」
『ちがいますよ!?答えは言いません」
オ「A様にもし手を出すような輩だったらどうします」
イ「先生なんだからそれはないかと」
オ「いいえ、そればかりは分かりません。A様は可愛いですから」
イ「まあそうですけど」
『えっ!?』
オ「占星学の方やノリのいい魔歴の方、新任の緑の方などは突出して心配です」
イ「オリアス先生とダリ先生とロビン先生ですね。詳しい」
『その中にはいません!だからいいでしょー?』
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作者名:ジア | 作成日時:2022年6月30日 18時