はしゃいだバカが1番偉い。連載短編集 season3 (ページ2)

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モフエゴ散歩II ページ2

シリーズ2作目です。
Aさんはモフエゴの正体を知らないロビンと同期の新任教師です。

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カルエゴ「おい、入間」
入間「はいっ」

カルエゴが重々しく入間を呼び止めた。
アリスとクララが前に出てガードする。

カ「召喚しろ」
「「「！？」」」

時間は少し遡る。

ある時カルエゴは新任2人の声に立ち止まった。

ロビン「カルエゴ先生厳しいんだよなー。こんな真面目にやってるのに」
カ(どこがだ)
『あんなに厳しい人に怯まないロビン先生はすごいわ』
ロ「そうかなー？照れるなー」
『私も見習って頑張ろうと思うの。先輩相手でも堂々とした教師になりたいわ！』
ロ「なれるよA先生！」
カ(！？)

どういう思考でアレを目指そうと思えるのか。踏み入り正したいが盗み聞きは褒められたものではない。ロビンに責められるのは我慢できない。

以前、彼女と交流したもう1人の自分の力を頼る時が来るとは。
ロビン級が増える嫌悪が強過ぎて普段なら決してしない決断に至った。

そして現在、植物棟で1人水を撒くAの近くまでもふもふと飛んできている。

モフエゴ「おい」
『あら魔獣さん、この前はありがとう。また会えて嬉しいわ』
モ「(シール召喚だから)時間がない。ロビン先生をどう思う」
『時間？本当に詳しいのね。彼は素晴らしいわ。打たれ強くて尊敬しているの。同期としては情け無いけど』
モ「打たれ強いとして、その打たれるに至る原因があるだろ！数々の失敗が！」
『ミスは、まぁ誰しも、ね。私はミスを恐れて動けないし、したらしょげちゃうし』
モ「それが一般的な・・・いや」
『え？あら、いない』

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後日Aは悩んでいた。
指導担当のスージー先生が休暇の今日に限ってやったことのない作業が入ったためだ。

カ「A先生」
『カルエゴ先生っ』

カ「私が代わりに監督する。とりかかれ」

『はっはい！』

緊張もあり2度失敗し、涙目でトライした3度目で成功できた。

『お時間とってしまい申しわk』
カ「同じ失敗を繰り返してはいない。
何度も挑戦し、素直に反省する点は見込みがあると言えるだろう。

それに」

思わぬ言葉で遮られAが顔を上げる。

カ「それが一般的な可愛げだ」

Aは頬がポッと染まるのが分かったが止められなかった。

カ「だから！断じて！同期のアホを参考になどするな！粛に！では」

数日越しの用件を済ませ去るカルエゴの背にAはハッとして大きな声でお礼を言った。

終