はしゃいだバカが1番偉い。連載短編集 season21

ツムルに心配性なお客さん ページ35

Aさんは菓子屋の社長令嬢(児童)
度々バビルスに潜り込む
入間入学前のいつかの話(過去捏造)
ツムル「」

-

A 11歳

入学願書を提出に来たバビルス教務課で
当然の様に入館申請を記入し職員室にいる


『あーん！なんでこんな年なのー！やっぱりもっと先でよかったんだー！』

イチョウ「そう言うな
このまま努力を続ければいい」

『うわーん！』

ライム「ネガティブは良くないわよ」

バラム「ははっハキハキ話す様になったねぇ」

『ハキハキ話せたら合格する！？』

カルエゴ「関係ない」

『ヴァーン！』

エイト「すごい泣き声だな」



教師陣は追い返すどころか
バラムが茶を出している。

それに恐縮そうに御礼を言うから
成長に思わず笑いが起きる。

ツムルに会うまではどうせ帰らないし
教師にもいい息抜きだ。

ただ
これも今年までだなぁ
なんてみんな思っている。

つまり本人以外は彼女の実力を
合格ライン越えと判断していた。


ロビン「気合いだよ！集中だよ！」

『ロビン先生！それくわしく！』


節度を持ってから出会ったロビンは
あだ名がないが波長は合う。



ガラッ


「あっ！！」


喧しく話す2人を
入室してきた赤くてフワフワした
彼女のバビルスの保護者が見つけた。

いつも職員室を騒がすと追い出すが


「やっと来たな！！」


ロビンを押し除けて詰め寄る。


『来たよー！』

「願書は！」

『さっき出したよう』

「ハァ〜…
なんっでこんなギリギリなんだよ！」

『う…まだ、期限内だよ？』

「そ、そうだけど」



ダリ「ずっと心配してたんだよ」

『え？』

「っ！」

オリアス「来る頻度減ってたからね〜」

『1年前の…いっときよりは来てる…』

モモノキ「願書受付期間の途端パッタリだったでしょ」

『そうかも』

「も、いいから！」

スージー「倍率が上がっちゃったから、諦めたんじゃないかって右行ったり左行ったり」

「あ゛ー！！！」

フルカス「今回はおつかいも断ってね
気になるなら行けばいんだよ邪魔くさい」

「おつかいはそもそもおかしいですよ！？」


『ツムル先生』


「…なに」


『私のこと待ってたの？』


「待ってません！
みなさんの邪魔するなら帰りなさい！
分からないとこどっかあった！？」

『あ、うん、あのね…』


ス「おお、流れるように指導に…」
ダ「追い返せてない」


笑われても耳に入らないところまでが一連の名物。


『なるほど！』

「理解早いじゃん」

『ホント！？』

「うん」

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