はしゃいだバカが1番偉い。連載短編集 season13

アリスの宝物Ⅻ　　秘密　編 ページ4

シリーズ12作目
Aさんはアムリリスがアスモデウス家に連れてきた謎の少女
問題児クラス所属

兄として接していたアリスだが恋を自覚した

アリスの台詞「」気持ち()


no anyone side






「温泉か、プール」





アムリリス「そ♪
温泉かプールにAちゃんといってらっしゃい

貸し切るから」


「その2択は…」


アム「裸の付き合いって親睦深まるでしょ？」


「やはり…
不要です、日々の生活で十分深まるので」


アム「！！」


「？」


アム「知らないところでそんなに進んでたの？そうよねぇ年頃の2人がお隣の部屋に住んでるんだもの、さすがアリスちゃん！ママは頭から否定はしな

「プールで！！！」

・・・あら、そう？」



せめて布がある方を。
咳払いをして続ける。


「Aが行きたがるか…」


アム「どちらかと言えば温泉ですって

アリスちゃんとのんびりするの想像して嬉しそうだったわ」


「な゛…！先に言ってください


温泉にします」


アム「ま♡積極的♡」


「母上！」


アム「アリスちゃん…

そこから帰ったら


お話があります」


「話」


アム「そうよ

このおでかけで
どう向き合うのか
覚悟があるのか

見極めていらっしゃい」


Aの話だとアリスには分かった。

自分は彼女について何も知らない。


何度そう感じてきたことか。


彼女について、の話に違いなかった。


正直今すぐにでも知りたい。
Aを理解したい。



「帰ったら、ですか？」



アム「アリス


好きなら、しっかりしなさい」



「！」


アリスは驚いたが落ち着いていた。

もともと、どストレートな母だ。


それでもナイーブなところは
からかって寄り添ってくれていた。


母は全てお見通し、どころか
自分にとって彼女がいかに大きな存在かも見抜かれている様だ。



そして帰ってからの話とやらは
それほど重要なのだろう。



それもそうだ。
ひた隠されてきた話なのだから。



やっと聞けるのなら
ここに来て焦る必要もない。



そしてこの気持ちは
照れ隠しなどで否定できない
大切な気持ちだ。



「分かりました」



アム「アリス」



「はい、母上」









アム「お出かけは日帰りよ？♡」



「…っ分かっています！！」



やっぱりからかわれた。


-


アスモデウス邸に入間とクララがやってきた。


約束していた収穫祭の打ち上げだ。

クララ「Aちー！思いきり遊ぼー！」
入間「すごく楽しみにしてたよ！」

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