みんなお前が大好きだってこと！(仮)【鬼滅の刃】 (ページ10)

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また一人、信者が増えました。①【大正】実弥side ページ10

「不死川さまっ！待って下さい！」

久しぶりに蝶屋敷に来てみれば、どうにも面倒臭い女に絡まれた。

「新しい傷だけでも治療させて下さい！」

どうやらこの女、噂に聞いた、呼吸を他人の治療に使う隊員らしい。

『しつけぇんだよォ。いらねぇって言ってんだろォォ！！』

「でも！」

後ろから追ってきた女が、俺の腕を掴む。

『触んじゃねェ！』

──ドンッ！！

俺がその腕を振り払うと、女は思った以上にすっ飛んだ。

やべぇ……流石にやりすぎたか？

そう思って、俺が倒れ込んだ女を起こそうとすると…

「Aに乱暴を働くとは…」

背後から急に、物凄い殺気を感じた。

「この煉獄の赫き炎刀が、お前を骨まで焼き尽くす！！！」

『なっ！？』

殺意を滲ませ刀に手をかけた煉獄に、俺は一瞬戸惑い反応が遅れる。

──ギュッ！

そんな俺を、先程の女が庇う様に抱き寄せた。

「杏寿郎さま！こんな所で刀を抜かないで下さい！！」

そう言って女は、煉獄を睨めつける。

こんなひ弱そうな女が、鬼の形相の煉獄に何をできると言うのか…

「A！しかしっ…」

女の睨みにたじろぐ煉獄の姿。

呆気に取られた俺は、女の腕の中から動けずにいる。

「その剣は、鬼を滅する為のものなのでしょう！」

そう言って女は、更に強く俺を抱き寄せた。

ギュｩｩｩｩｩ＿＿