41 ― 不器用な優しさ ― ページ41
懐かしいボディソープの匂いがする。
潤のぬくもりに包まれて落ち着いたら
ようやく、さっき、私に触れなかったのは、
怒ってたからではなく
感染を予防するためだと気づいた。
私が潤にうつさないようにとばかり考えていたけど、
潤も私にうつさないようにと自制してくれてたんだ。
怒ってたんじゃないと分かってホッとしたら泣きそうになった。
私も腕を潤の背中にまわしてギュッと抱きしめ返す。
J「良かった、幻じゃない。」
「え？！」
J「Aに会いた過ぎて、
ついに幻が見えるようになったのかと思った。」
「幻？
それでさっき『消えるな！』って言われたの？」
J「風呂から出たら、もう見えないかと思った。
風呂に入らずにあのままずっと消えるまで見とけば良かったって後悔するところだった。」
「もうっ！ 幻でも生霊でもないってば！」
J「だな。 ちゃんと抱きしめられるし温かい。」
「消えたり逃げたりしないから安心して？」
J「A。」
耳元で名前を呼ばれてドキドキする。
J「来てくれてありがとう。
すっげーびっくりしたけど、めっちゃ嬉しい。」
そんなこと言われたら・・・。
嬉しくて想いが溢れる。
耐えきれずにこぼれ落ちた涙は、潤がすぐに気づいてぬぐってくれる。
J「泣くなって。」
「潤が泣かしたんじゃん！」
潤の目をみて抗議すれば、優しく頭をなでられる。
J「俺のせい？」
「他に誰がいるの？」
そんな甘い瞳で見つめられたら、脳みそとろけそうだよ。
「ずっと・・・会いたかった。」
J「そんなこと言われたら俺も泣きそう。」
「泣いていいよ？」
J「泣かねーよ！(笑)」
その先が欲しくなって、潤の唇を見つめる。
J「ふふ、責任はちゃんととるから心配するな。」
そんなセリフとともに、
優しいキスが落ちてきた。
.
.
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42 ― 言葉よりも大切なもの ― 3/3→←40 ― 失敗？ ―
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なな♪(プロフ) - はるかさん» コメントありがとうございます♪ *^-^* 返信遅くなって申し訳ないです。<(_ _)> 楽しんで頂けて嬉しいです。(≧▽≦) 番外編の連載を開始しましたので、またお付き合い頂けると嬉しいです。(^-^) (2021年8月31日 0時) (
レス) id: 6f76462c2d (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 更新ありがとうございます！ずっと楽しみしにしててキュンキュンさせて貰いました♪可能であれば番外編で2人のイチャイチャを見れたら嬉しいです！ (2021年3月11日 23時) (レス) id: 9383e7c44a (このIDを非表示/違反報告)
なな♪(プロフ) - マコトさん» マコトさ〜ん！(≧▽≦) コメントありがとうございます。*^-^* 潤君は不器用で天然でデレツンなだけなんだと思いますけどね。(笑) 自担がドSなんで、ドMにならざるを得ないですかね？(^-^; エネルギー不足だけど、なんとか自力で頑張りますよ！p(^-^)q (2021年2月3日 22時) (レス) id: 6f76462c2d (このIDを非表示/違反報告)
マコト(プロフ) - ｢僕のファン｣を干からびさせるところから潤くんの策略 ←って(￣▽￣;)ななさん♪ 潤坦 前向きドMなの!?? あーばさんとのデートスクープは私も笑っちゃいましたけど(*≧∀≦*) お元気そうで何よりです(笑) (2021年1月20日 22時) (レス) id: 9cff17f13e (このIDを非表示/違反報告)
なな♪(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！*^-^* 私の昔の作品を読み返して頂いてるのですか？！ ありがとうございます。<(_ _)> これからもよろしくお願いします。(^o^)/ (2021年1月14日 16時) (レス) id: 6f76462c2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな♪
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nana2011/
作成日時：2020年11月3日 7時
