未練、想い【五条悟】

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はーーーー、


本日何度目かの、重すぎるため息。

夜蛾学長との面談も終わり、借りた部屋に入る。



宿儺の器は1年の虎杖くんという男の子。

なんとなく経緯を聞いて、なぜ自分が監査役なのか尋ねたら、


「冷静に判断できる思考と万が一の場合祓えそうな技術。あと宿儺を説得できそう。」


と言われた。祓えそうってなんだ。説得できそうは一番意味不明なんだけど！




伊地知が部屋まで運んでくれたスーツケースを開けて、足りない物は今から買いに行こう。




「Aいる？」



ノックと同時に聞き覚えのある声に嬉しくなってドアを開ける。




『硝子！』

「久しぶり！元気だった？」




同期との再会に胸が高鳴る。

連絡は取っていたとはいえ忙しくて数年会えていなかった。




『目の隈がすごいよ、大丈夫？』

「ちょっと忙しくてね、でも大丈夫。今日は休みにしてもらったから。買い物行くんでしょ？」




一緒に行こう、と付け足される。


いろんな話、主に東京校の生徒の話を聞きながら荷物を広げて足りないものを確認する。




『硝子に会えて嬉しい。』

「ふふ、私もだよ。」




ふんわりと抱きしめてお互いの存在を確認する。
なんだか恋人みたいだなぁ…




『んー、また今度買い物行こうかな。今日は久しぶりの高専をふらふらしたい。』




とりあえず今日明日は生活できそうだし。




「いいよ、生徒たち紹介するよ。」

『ありがと。』




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