未練、想い【五条悟】 (ページ28)

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ー五条sideー

何日ぶりかのオフ。
目覚まし時計セットせず寝て、朝起きて下半身に違和感。

…えー、まじ？昨日のAのせいだろ。

とりあえずシャワー浴びて、今日は家に帰ろうかな。

･

自販機の横通り過ぎると楽しそうな声が聞こえた。
なんとなく聞こえた声で何を言われてたか想像できる。

「やあ、楽しそうだね。
おはようA。あ、もう昼だね、こんにちはA。二日酔いは平気？」

『……生徒の前で言うのやめてもらっていい？』

「恥ずかしがらなくてもバレてるから、ね？」

「私服珍しいな。」

「休みだし久しぶりに家に帰ろうと思ってね。」

生徒達の会話を横にズーンと落ち込むA。

「昨日は随分と楽しかったんだな。」

「いいなー、俺らも混ぜろよー。」

「楽しかったよー、20歳になったらいいお店に連れて行ってあげよう。」

『ねぇ、私部屋戻っていい？』

帰ろうとするAの手を握って、わざと指を絡めて、腰に手を回す。

真っ赤になっちゃってかわいい。

「昨日楽しかったでしょ？…僕と久々だったもんね？可愛いかったよ。」

『……嘘だ、何もしてない』

「覚えてないだけじゃないの？」

『……覚えてないけど…』

「嘘じゃないよ。黄色だっt…痛い痛い痛い！ごめんってば！」

真っ赤な顔したAが絡めた指を折る勢いで握ってくる。

『大嫌い。呪ってやる。』

手が離されて、泣きそうな顔をして走っていく。

「怒ったな。」

「しゃけ。」

「これは悟が悪い。」

「Aさんかわいそう。」

「揶揄っただけで何もしてないよ？黄色はこの前見えたやつだったんだけど、あの様子じゃ今日も黄色だったんだね。」

「あ、僕が落とすから取らないでね。」と生徒に念を押した。

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