未練、想い【五条悟】

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日付変わって現在17時。


今日も普段通り授業があった。

さっとシャワー済ませて着替え、メイクをいつもよりしっかりと仕上げる



ーｺﾝｺﾝ、




『ごめんね、夏油。待ってた。』

「さ、王子様来る前に退散したいから始めようか。」




慣れた手付きで髪の毛を触る。

美容院に行く時間は無く、ヘアセットは夏油にお願いした。




「悟と行くんでしょ？浮かれないでよ。」

『任務だよ、割り切ってるって。
……私って品のあるように見える？』

「心配しなくても人並みにはあるよ。」




コテやピンを使い手際良く纏められていく。




「はい、おしまい。」

『…すごいね、天才じゃん。』

「昨日連絡もらって、動画見て練習したんだ、お姫様の為にね。」

『ありがとう、本当にかわいい。』




自分では絶対にできないアップスタイルに夏油は手先が器用だなぁと感心する。




『ありがとね。』

「夫婦演じるんだったら五条じゃダメだよ、悟って呼ばないと。」

『…そうだね、』

「じゃあ私はこれで。」




顔が熱い。


夏油が出て行き、しばらくして再びノックが聞こえた。

荷物を準備してドアを開けた。




『…お待たせ。』




しっかり決まってる五条を直視できない。




「さ、行くよA。」




前をスタスタと長い脚で歩いていく。




『……悟。』

「え、？」

『え？』

「…今なんて？」




やば、口に出すつもりなかったのに出てた？




『悟って言った…かも、
ほら、夫婦なのに五条じゃおかしいでしょ。』




恥ずかし過ぎて視界がグラつく。これは重症では…




「離れて歩くのもおかしいよね、夫婦だし。」




と私の腰に手を回して歩く。




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