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ビルの上でうねうね動く推定特級。
東堂くんの術式と息を合わせて、
呪力をめちゃくちゃ込めて殴った。
ちょっと時間はかかったけどお互いほぼ無傷で終えた。
『回収しなきゃね、』
呪霊からは宿儺の指が出てきた。
「なかなか気持ち悪いな、これは。ブラザーはこんな物を食べたのか…」
『あ、怪我してない?』
「シスターの結界のおかげでな。」
ビルから出ると伊地知が待っていた。
「え、東堂さんもご一緒でしたか。」
『デートだったからさ。』
「冗談きついぜ…」
『高専まで急いでほしいな、指回収したから先に保管したい。』
万が一の事を考えると、宿儺の指持って出かける事は無理だ。
高専に着いて指を保管して、また急いで握手会の会場へと向かった。
『…嘘だと言って!』
入場受付は終了していた。
『ごめん、高専寄らなかったら間に合ったのに。』
「仕方がないさ、」
嫌なことってとことん続くなぁ……
『……この間高田ちゃんが食レポしてた寿司屋行こう?ご馳走するよ。』
*
最近の近況報告などしながらお寿司を食べる。
「大将〜、アカひもください!」
聞き覚えのある声にハッと顔を向ける。
『た、高田ちゃん!』
「あれ〜、私のこと知ってるの?」
カバンから握手券取り出して、急遽仕事で握手会に行けなかった事を伝えた。
「んー…じゃあ握手会来れなかった記念に写真撮ろう!」
高田ちゃんの神対応により
東堂くん、高田ちゃん、私
という3ショットがスマホ内に収められた。
握手もしてくれた。
「みんなには内緒だよ。またね、葵くん、Aちゃん!」
高田ちゃんの気遣いにより、一緒にお寿司食べて、お寿司屋さんの前でサヨナラした。
「…幸せだったな」
『本当にね、』
この上なく最高な気持ち。
『今日はどっか泊まるの?』
「明日の朝一出なきゃいけないから帰るぜ。」
『そっかー、駅まで送るよ。』
「いいや高専まで送る。」
『だめ、私は大人だからいいの。子どもは大人しく見送られなさい。』
駅へ向かい東堂くんと別れ、高専へと帰る。
何度も3ショットを眺めながら。
A今日はいろいろごめんね、報告書は出しとくね。
東堂くん楽しかった、サンキュー
おやすみ
翌日歌姫さんから「うちの東堂勝手に任務連れ出さないでよね!」とお怒りの電話があった。
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くまこ(プロフ) - すみっことかげさん» 一気読みお疲れ様です(・・;)ありがとうございます!頑張ります! (2021年8月12日 1時) (レス) id: 45252353b5 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - 一気読みさせていただいております!続編も応援してます!! (2021年8月11日 0時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - |†し="む†=ろうさん» そうなんです!5個前の話からそういう展開になりました! (2021年8月10日 23時) (レス) id: 45252353b5 (このIDを非表示/違反報告)
|†し="む†=ろう - ちゃっかり僕の彼女って言ってる...? (2021年8月9日 23時) (レス) id: 8436b1798d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - Rayさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2021年8月8日 18時) (レス) id: 45252353b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年7月28日 21時